ライフハッカー編集部さま
新しい就職先が決まり万事うまくいっていると思っていたのですが、いざ会社に入ってみたら、私のノートパソコンは他の従業員のおさがりでした! しかも...Windows XPです! また、会社から支給された携帯電話はiPhoneやAndroidにはまだ対応してないからと、旧式のBlackberryが支給されました...。助けてください、こんな時代遅れのツールで一体どうすればよいのでしょうか!?
タイムワープ(Time Warped)より
タイムワープさん
お気持ち本当によく分かります。私も、昔まったく同じような会社で働いていたことがあります。「新しいものが支給される」という言葉の意味は、「他の人が新しいものを買う予算がついたから、その人のおさがりを新しく譲り受ける」という意味でした。
Windows 7がリリースされてからもずっとみんながWindows XPを使い続けていました。その会社が対応していた唯一のモバイル機器は、古いBlackberryだけでした。
そんな環境では仕事もはかどらないでしょうし、本当に辛いと思います。しかしラッキーなことに、古いものにこだわる会社のITの方針を極力冒さずに状況を改善できる方法もあります。
IT部署に友だちをつくる
会社のIT関連の部署があなたに古い機種やデバイスを押しつけていると思っていたとしても、その部署に友だちを作るのは得策です。IT部署の人たちもあなたと同じで、古いソフトや機器を使わなければならず、どうにかしようとしているはずです。
その人たちの気持ちも考えてみてください。日進月歩で進化する新しいテクノロジーが大好きで、もっと速くて、多機能で、優れているものがあると知っていながら、時代遅れのツールを使わなければならないのです。
IT部署に友だちを作っておいた方がいい理由は、彼らが新しいものを入手した時、それを最初にテストして責任を持って正確なフィードバックをくれる信用できる人間に使って欲しいと思うはずだからです。運が良ければ、それがあなたになるかもしれません。
社内のIT部署の人と仲良くすることは何かにつけ良いことですが、今回のような状況の場合は特に重要になってきます。こんな時代遅れなものを使わされているのは、IT部署のせいだとレッテルを貼ってしまいがちですが、おそらく彼らは決められた予算に従い、職位に応じた管理を委任されているだけです。
私物を使えるようにする
ちゃんと相談をすれば、自分のPCや携帯端末を使えるようにもできるかもしれません。
- 自社のIT部署と率直に話し合う
自分のパソコンや機器が使えるのであれば、進んでそれを使いたいということを伝えましょう。IT部署の人に自分の携帯やタブレットを使って問題が起きても、迷惑をかけないし、どうにかしてもらおうという期待はしていないことも言うとよいかもしれません。
会社には従業員が私物のハードウェアを使用することに関する規約があるかもしれません。また、IT部署が否定的な可能性もあります。いずれにしても私物を使って自力で何とかする場合は、社内対応するための準備が必要ですし、面倒でも甘んじて受け入れなければなりません。
- 適切な質問をする
本当に必要な情報をしっかりと考えてから話すようにしましょう。例えば、会社で使うツールがウェブアプリだった場合にはインターネットにさえつながれば、自分のPCからでもそのままアクセスできるかもしれません。メールの場合、「メールサーバはIMAPが使用可能ですか?」とか、もっと簡単な言葉で「自宅で自分のパソコンでメールをチェックしたい場合は、どのようにすればいいですか?」というような質問をしてみましょう。
- 周りの人に聞く
困っている人は、あなただけではない可能性があります。社内の周りの人や新しい同僚にも聞いてみましょう。堂々と私物を持ち込んで使っている人がいるかもしれません。そのような人に、どうやって悩みを解決したかを教えてもらいましょう。
家で仕事をしてみる
会社で使えるテクノロジーに限界がある場合、一番いい方法は自宅で会社と同じ設定をするということです。筆者が前職の時に必要だったのは、会社提供のVPNクライアントと自分用のソフトでした。確かに、自宅のパソコンからログインするには、最新のアンチウィルスソフトにアップデートするなど、やっておかなければならないことがあります。
会社のネットワークからでないと利用できないサービスやプログラムがある場合は、VPNが無ければいけません。IT部署が在宅作業をする従業員向けに用意している方法がもしあれば聞いてみましょう。リモートデスクトップにも対応しているかもしれません。どちらにしても、会社のセキュリティーポリシーに抵触しないように、自宅でのパソコンの利用は慎重にやりましょう。
常に働きかける
新しい端末を用意してもらうにしろ、私物を利用できるようにすることにしろ、自分の望むものを手に入れるには、根気よく相談するのが大事です。
このような理由がすべて当てはまっているかどうか分かりませんが、大変な状況に置かれていることは間違いありません。あなたの気持ちを分かってもらえるように努力してみましょう。健闘を祈ります!
ライフハッカーより
Alan Henry(原文/訳:的野裕子)
Photos by Baloncici (Shutterstock), Chris Evans, Carlos Varela, David Martyn Hunt, and Andy Melton.