氏名：寺尾玄

職業：バルミューダ株式会社　代表取締役社長

居住地：東京都小平市

現在のコンピューター：MacBook Air 11インチをThunderbolt Displayにつないで

現在のモバイル端末：iPhone5

仕事スタイルを一言で表すと：勘と気合いとラッキー

寺尾：まず『電話』です（笑）。携帯で一番重要なアプリは、やはり電話だと思います。あと『メール』と『カレンダー』。どれもApple純正のアプリを使っています。他に欠かせないのが目覚ましアプリ『Pronto Timer App』ですね。実は昼寝を日課にしていまして（笑）。この時に、いつも15分後に鳴るようセットしています。

寺尾：Appleの『メール』です。カレンダーソフトウェアも使うのですが、現行の『カレンダー』より前バージョンの『iCal』のインターフェイスが好み。ですので、iCalに限りなく近いユーザビリティの『BusyCal』を使っています。後、作画ソフトウェア『OmniGraffle』も入れています。以前は、Illustrator、PhotoshopやCADもインストールしてひと通りの仕事を全部やっていましたが、今はそれらを用いて行う実作業は周りのスタッフにまかせています。

寺尾：私は打ち合わせ時の資料をMacでは作りません。基本的に手書きです。手で書いたものをコピーしてみんなに渡しています。このほうがPowerPointなどで作るよりも私は速いです。それに、手書きのほうが感情を込められるので気迫も伝わりますしね。頭の中を整理するのにも便利です。

製品のアイデア、開発、営業全てに関わろうとすると、どうしても割ける時間が限られてしまいます。品質を変えずに、業務を短時間でやろうとして編み出した技です。

寺尾：デザインのために購入した太い芯のシャープペンシル（Staedtler 771）です。さきほど触れた資料を作る時にも使っています。1.3mmの太さは殴り書きをするのにちょうどいいんです。カバンの中に入れているのに加えて、自宅、オフィス用と計3本持っています。

虫眼鏡も大事です。製品の傷が入っていないかチェックするのに使っています。万が一傷が入ってしまっていたら、原因が金属によるものなのか木材によるものなのか、なぜそうなったのかと検証しています。

それからトラベラーズノート（ミドリのトラベラーズノート）ですね。リフィルの種類が多彩なので、カードケースなども追加できます。名刺、カード類、現金、メモ帳、パスポート、ペン、頭痛薬など、必要な物を全てまとめています。文字通りこの中に「全部」入っているんです（笑）。急いでいる時もこれさえ持って出れば大丈夫。

最近使い始めたのがデジタルカメラです。少しでも思い出を残す上での助けになれば良いなと思って。iPhoneのカメラでは難しい「空気」を撮りたいと思ったのがきっかけです。

私たちの製品で目指してるのは、ユーザーの人生を「良くする」ものです。iPhotoなどを使って撮影した家族の写真見て、曲を流すと、泣けるわけです。感動するんですよ。種類は違えど、製品が提供できる最大のものって、こうした感動だと思うんです。

寺尾：なるべく質素にしようとしています。空間が広いので、装飾など余計なことをしないようにしています。古材を調達して机をつくったりと、自分なりに清貧というのを心掛けてるつもりです。

寺尾：iPhoneの『カレンダー』でスケジュール管理をしています。Macの『BusyCal』と同期して使っています。

特別なツールを使ったToDo管理はしていません。今日の予定はカレンダーを見ればわかりますし、本当にやらなきゃいけない事は忘れないと思っています。忘れるようなことってきっと重要じゃないんだと思います。

寺尾：特に決めてはいないです。でも、夜12時をまわったら、なるべく早く寝るようにします。朝は7時に起きて、先程も言った昼寝を15分だけとっています。

寺尾：突破力です（笑）。いろんな要素が複合しての力だと思うのですが、突破して前に進む力はあると思います。

寺尾：「苦しみつつなお働け、安住を求めるな、この世は巡礼である」北欧の作家ストリンドベリが残したという言葉です。小学生の時に父親が自分の机の前に書いて貼ってくれたんです。この考えは今でも染み付いていて、私はこの世は基本的に働く場所だと思っています（笑）。やり切るのは今しかないと思っています。