病み上がりの友だちとの会話には気を遣いますが、必ずしもずっと腫れ物に触るように会話をする必要はありません。病み上がりや病気療養中の友だちと実のある会話をするには、健康に関する質問をはっきりと分かりやすく聞いた方がいいと、米誌『ウォール・ストリート・ジャーナル』にありました。

友だちでも家族でも、病気を患った後や大きな手術後に病状をうかがう時は、かなり気を遣います。「調子はどうですか?」と聞くだけではざっくりし過ぎです。そういう時は、もう少し具体的に聞いた方がいいのだそう。

友だちは心臓や肝臓の移植をしたのでしょうか? 化学療法や放射線治療をしているのでしょうか? 「調子はどうですか?」と聞くのではなく、もっと具体的に友だちの体調や病状について聞きましょう。

「腱板(肩と上腕部を結ぶ4つの筋肉)の調子はどう?」「血液検査でライム病の結果はどうだった?」「新しい薬は効いてる?」という感じです。友だちの病状が分かる症状や、手術の日を忘れないようにしたい時は、携帯電話の友だちの連絡先や備考欄にメモをしておいたり、ポストイットなどに書いて目につくところに貼っておいて、それらを更新するようにするといいです。

ここでのポイントは、実際に起こった出来事に話題を絞り、それに対してどのように感じているか、今どのような状態なのかを聞くようにするということ。病気や怪我を療養中の友だちとの会話は難しいものがあるかもしれませんが、他にも以下のリンク先にはいくつかのコツやアドバイスが載っていますので、英文ですがチェックしてみてください。

気を遣って、ここまでズバリとは聞けないかもしれませんが、腫れ物に触るような会話をされるくらいなら、はっきりと聞いてもらった方が気楽になることもあります。ストレートに質問をしながらも、お互いの関係性と、相手の病状や心境を思いやる気持ちを忘れなければ、病気療養中の人とも会話を楽しめるのではないでしょうか。

For a Sick Friend: First, Do No Harm | The Wall Street Journal

Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)

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