働いているうちに、段々とやる気がなくなったり、疲れ切ったりしてしまうことはよくあります。同じ職場やポジションでずっと働いていると、仕事に飽きてしまって、辞め時なのかなと考えることも。それも悪くはないと思いますが、まだその会社に残って働きたいのであれば、「自分で仕事の幅を広げるようにした方がいい」と、米紙「ニューヨーク・タイムズ」にありました。会社でずっと同じポジションにいたり、同じ仕事をし続けてたりすると、その仕事の楽しさを忘れてしまいそうになります。その結果、会社での限界を感じ、辞めるべきなのかもと思うようになります。ニューヨーク・タイムズで、心理学者のAdam Grantさんが、「そこに残って働きたいのであれば、もっと自分が興味を持てる仕事を突き詰めなければならない」と言っています。
私は、自分の仕事に関して学び続けたり、責任や影響力が増してたりしているかどうかで、その人の仕事の限界を判断します。仕事に対する言い訳が増える、会社に対する貢献度が大きくなっていない、そういう状態なら変化の時かもしれません。このように言うと、ほとんどの人は新しい仕事やポジションを探すという意味だと思い込みます。つまり、今の仕事の延長線上に意味のある変化を起こすことを見逃してしまうのです。
Amy Wrzesniewskiさん、Jane Duttonさん、Justin Bergさんの3人は、仕事をつくるということに関して熱心に研究してきました。仕事をつくるとは、自分の仕事や、仕事との関係性を、主体的に変えていくことです。興味のあるプロジェクトをやる、新しい仕事にチャレンジする、他の人に仕事を頼む、特定の人と一緒に仕事をする時間をもっと増やしてみるなどです。
彼ら3人は、自分の仕事における重要な要素を並べたマップのようなものを作り、それをより理想的かつ現実的なかたちにする「Job Crafting Exercise」をつくりました。自分の仕事をつくるということは、仕事をもっと自分の興味のあることや、持っているスキル、価値に引き寄せることです。また、仕事に価値を持たせる新しいやり方を見つけるのも、仕事をつくるためのすばらしい方法です。
たとえ、すべてうまくいかなかったとしても、仕事を通して新しいスキルを学べるということを忘れないでください。「好きで始めたはずの仕事を辞めたくなった時に見直したい5つのポイント」で見たように、あなた自身に問題があるのかもしれません。このチャレンジを通して、本当の辞め時がわかれば、それもいいのではないでしょうか。
Helpful Workplace Hints From the World's Most Helpful Guy | The New York Times
Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)