あなたは今、どんなビジネスバッグを使っていますか? そのバッグに対して「ここがもうちょっと、こうだったら良いのに」とか「ここにアレがついていたら使いやすいのに」といったような、細かいリクエストはありませんか?
丈を詰めたり身幅を変えるといった方法で、多少なりとも自分仕様にアレンジできる洋服と違い、バッグはカスタマイズできないもの ─── 私はずっと、そう思っていました。
しかし先日、そんな固定観念を見事に打ち破ってくれる逸品に巡り合いました。ゴッホやピカソ、ヘミングウェイといった、世界に名立たるクリエイターも愛用していた伝説のノートブックを現代に継承するブランド・MOLESKINEが展開する、バッグと収納ツールのライン「TRAVELLING COLLECTION」。用途に応じて、7種類のバッグと13種類の収納ツールを組み合わせられるので、そのパターンは数百とおりにもおよびます。
今回は「取材仕様」というテーマのもと、取材時に必要な七つ道具と、普段からポケットに入れて必ず持ち歩いているものを機能的に収納できるよう、バッグとツールの組み合わせを考えてみました。
- ノート
- ペン
- 携帯電話
- デジタルカメラ
- ICレコーダー
- ノートパソコン
- 名刺
収納ツールには、大きく分けてハードタイプとソフトタイプの2種類があります。今回の持ち物は機械類が多いので、ハードタイプの「シェルケース」シリーズか、ソフトタイプの中でも防護パッドのついたものをチョイスしました。全アイテムを1色で統一するのも良いですが、中に何が入っているかを開けずに判別できるよう、わざと異なる色のものを選んでも良いと思います。
「シェルケース」のLサイズには、ノートとペンを収納。MOLESKINEのノートブックのLサイズが、きれいに収まる大きさです。ペンなどを固定しておけるゴムバンドを配した仕切りパネルも、かなり重宝します。
「シェルケース」のSサイズには、携帯電話2台を収納。両面に収納ネットがついているので、どちらもしっかりと固定した状態で入れておけます。裏面には着脱用のゴムベルトがついていて、バッグのショルダーストラップなどに取りつけることも可能。イヤホン用のコードホールも設けられています。
「シェルケース」のXSサイズには、デジタルカメラとICレコーダーを収納。Sサイズと同じく、裏面に着脱用のゴムベルトがついています。
取材の七つ道具ではありませんが、いつも洋服のポケットに入れていた鍵の束を、2つめの「シェルケース」XSサイズに収納。身につけるとかさばってしまうものや、ほかのものと一緒に持ち歩きにくいものを入れておくのには、うってつけです。
いわゆるバッグ・イン・バッグである「バッグオーガナイザー」には、13インチのMacBook Airと名刺入れ、予備のノート&ペンを収納。標準サイズのタブレットを入れるのにちょうど良い、ひとまわり小さい10インチ用もあります。
7種類のバッグの中から選んだ「ユーティリティバッグ」は、手持ち・肩かけ・斜めがけの3WAY仕様。表面には撥水加工が施されています。メインのフロントポケットのほかに、2つのサイドポケット、1つのインナーポケットがついているので、単体で使っても収納力はなかなかのもの。携帯電話や鍵といった頻繁に出し入れするものは、小さめのシェルケースに収納して、ショルダーストラップにつけておくのもアリですね。
MOLESKINEといえば、2012年9月に、国内随一の品ぞろえを誇る「MOLESKINEアトリエ」の1号店を有楽町ロフト内にオープンしたばかり。写真は「TRAVELLING COLLECTION」のコーナーですが、このほかにも、代表作であるノートブックのニューモデルをはじめとした最新のラインナップを取りそろえています。
意匠とともに、歴史が紡いだ「物語」を有した、稀有なブランドであるMOLESKINE。そこに機能性と個性が加わったら...私には、もうリクエストはありません。
(奥洋介)