3月27日、『Flipboard』がアップデート。共有機能が強化され、編集機能も加わりました。
かつて「Time誌が選ぶ2010年の発明50」に選ばれた「iPadを買ったらとりあえず入れたい」「紙の雑誌のようにウェブ上のコンテンツを読める洒脱なアプリ」は今、「2013年7月に終了するGoogleリーダーの代わりになりそうなRSSリーダー」として注目されています。
・(追記あり)7月1日に終了するGoogleリーダーの代わりに使えるサービスは?
そしてこれからは、まるで1冊の雑誌を編むように、ウェブコンテンツのまとめを手軽に作って楽しめます。まず使い方を、それから、来日したFlipboard VP of Business Developmentのエリック・アレクサンダーさんのインタビューを少し紹介します。
使い方〜スクラップしていく感覚でウェブ雑誌を作る
アップデートして新しくなったUIでは、各記事に「+」ボタンが設置されています。
フィードされる記事には、こちらの過去記事でも紹介していますが、TwitterやFacebookその他TumblrなどのSNSや、その他各メディアから配信されているニュースフィードを登録することができます。
「+」ボタンをタップすると、「雑誌を作成」メニューがポップアップ表示されます。すでに自分で作成した雑誌を選択して、記事を追加していくこともできます。
誰でも閲覧できるようにするか、自分だけが見られるようにするかを選択できます。私的な資料まとめを作成するのにも使えますね。
作ってみたら、簡単にできた
試しに作ってみたのが、ライフハッカーで毎朝掲載している書評記事をまとめたもの。Flipboardをダウンロードした後、こちらのURLを確認してみて下さい。
ウェブコンテンツを編集する、キュレートするという機能は、日本においてはNAVERまとめが先んじて取り組んでいます。
NAVERまとめが記事内の一部をピンポイントに抜き出すのに比べ、Flipboardでの「編集」は、ひとつひとつの記事をまとめる、まさに1冊の雑誌を作るイメージだと感じました。
また、まとめる素材はテキスト記事に留まりません。写真や動画はもちろんのこと、SoundCloud上の音楽を加えて、記事を見るときのBGMとして流すことも可能です。
ソーシャルネットワークではない、コンテンツネットワーク
実際にどんな人が、どんな風に楽しんでいるんだろう? ちょうどプロモーションのために来日していたFlipboard VP of Business Developmentのエリック・アレクサンダーさんに話を聞きました。
ある音楽好きなユーザーが作った雑誌が、いい例になるかもしれません。Coachella Valley Music and Arts Festival(コーチェラ・フェスティバル、米カリフォルニア州コーチェラ・ヴァレーで毎年4月に開催される野外音楽フェス)をテーマに、出演アーティストのインタビュー記事を1冊の雑誌にまとめています。アーティストの楽曲をBGMとして聴きながら読む楽しさは、他にはできない体験ですよ。
そのほかにも、自分の子どもに与える歴史教科書をつくったり...。編集次第でいかようにも活用できます。
2012年8月に2000万だったユーザー数は現在5000万を超えました。そしてユーザー同士の記事共有や記事についてのコメント交換も活発に行われています。FlipboardではあらゆるSNS(ソーシャルネットワーク・サービス)をまとめて表示させることができますが、コンテンツを中心に人々が繋がる"コンテンツネットワーク"をより楽しめるものにしていきたいと考えています。
3月28日現在、アップデートはiOSに限られていますが、Android版については「数週間のうちに対応を予定」しているとのこと。
また、4月11日(木)にはFlipboard主催のイベントが東京・代官山 蔦谷書店で開催されるようです(スプツニ子!さんが登場予定)。イベントの詳細については、こちらから確認を。
個人的には、iPadが欲しくなりました。やっぱり大画面で、それこそページをめくるように記事を読んでこそ、Flipboardの魅力を堪能できると思います。
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Welcome to the Next Generation of Flipboard|Flopboard
(年吉聡太)