複数の面接官がずらっと並んで質問を浴びせてくる「集団面接」はまさに恐怖です。そんな場面を切り抜けるよい方法があります。それは、相手の質問に答えるだけでなく、こちらからもうまく質問をして、面接官同士で議論が始まるようにすることです。そうすることで複数人数からの観点で職場の雰囲気もわかると思います。私が以前勤めていた企業では、採用はいつも集団面接でした。候補者はまず人事担当マネージャと軽く面談。それから会議室に通され、おもに技術スキルを評価する面接を受けます。それが終わると、また別のグループと面接して、企業文化との相性を評価されます。面接は「対話」を行うためのものですが、候補者が緊張してくると、まるで取り調べのようになってしまいます。こうしたグループ形式の面接を乗り切るコツは、質問に答えつつ、その場をグループ討論の場に変えてしまうことです。

キャリアの専門家Hannah Morgan氏によると、面接に行く前に、誰が面接官になりそうかをLinkedInで調べておくとよいそうです。それができないときは、面接のときに「前任者は今何をしていますか?」とか、「この仕事を始めたばかりの人がやりがちな失敗は何ですか?」などの質問をして、面接官を含めたディスカッションが始まるようにします。そうすれば募集中のポジションは新設されたものなのか、前任者が投げ出してしまったのか、前任者が昇進してポジションが空いたのか、などの職場事情もわかります。

同じく、「この会社のどこが一番好きですか?」という質問も、バラエティー豊かな回答を引き出せます。もし、答えが思いつかず頭をひねっている面接官がいたとしたら...それが何を意味するかはわかりますね。

Pointers for Surviving the Dreaded Panel Interview|On Careers (US News Money)

Alan Henry(原文/訳:伊藤貴之)

Photo by Stocklite (Shutterstock).