内向的な人であれ、外向的な人であれ、「今日は人に会いたくないな」と思うのに、出かけるしかない時ってありますよね。
しぶしぶ出かけても、まるでオオカミの群れに投げ込まれたような気分で、やりすごすのが大変だったり...。そんな時は、人付き合いに気が進まない理由がわかれば、その感情を克服できるかもしれません。
人に会いたくない理由にはさまざまなものがあるでしょうが、切り抜ける唯一の方法は、その理由にちゃんと対応することです。
まずは、社交の場に出たくない理由をはっきりさせ、それに合った対策を講じましょう。
疲れていて気分が乗らない
私の場合、出かけたくない理由の最上位には、「疲れている」とか「気分が乗らない」などがくることが多いです。
友人に聞いても、たいてい同じような答えが返ってきます。
そんな状態でも、とにかく出かけて人に会わなければならない。そんな時は、多少無理をしてでも、元気を引き出す工夫をしましょう。
元気が出れば、人と交わる気力が湧いてきます。
矛盾した言い方かもしれませんが、元気になるための近道は、ちょっと運動することです。
近所をぐるっと早足で歩いてみるだけでも、エネルギーを回復できるかもしれません。もちろんカフェインを摂るのも効果的ですが、マイナス面もあります。
カフェインに頼りたくないなら、食べ物をエネルギー源としたほうが良いかもしれません。
「WebMD」が指摘するように、全粒食品に含まれるある種の炭水化物は、必要な時に素早くエネルギーを補給する手段として優れています。
体に不足していた少しの燃料を補うだけで、自信を持ってすっきりと会話ができることも多いのです。
嫌な相手と同席するかもしれない
出かけたくない最大の理由は、「たまらなくイヤな相手と顔を合わせるから」という場合もあるかもしれません。
誰にでもそんな経験はありますし、行かない理由にしたくなるのもよくわかります。でも、人付き合い全体をやめてしまう必要はありません。
もっとも簡単な対処法は、会場に入る時と出る時のタイミングを見計らって、気に食わない相手と同席しないよう心がけることです。
でも、常にそうできるとは限らず、時には顔を合わせてしまうかもしれませんよね。たいていの場合、社交の場で嫌いな相手に会うことは、職場にいる嫌いな同僚と顔を合わせるのとたいして変わりません。
どちらも同じやり方で対応すれば良いのです。
前にも書いたとおり、自分はなぜその人が嫌いなのか、深く掘り下げて考えてみましょう。
理由がわかれば、たぶんうまくやり過ごせるようになるはずです。けれども、それでは済まない場合も当然あるでしょう。とにかく嫌いで仕方がない相手もいるでしょうから。もしそれが大きな問題なら、いっそのこと、「あなたが嫌いだ」とはっきり告げたほうが良いのかもしれません。
ただ、面と向かって言うのは簡単ではないし、言葉に出したあとにどうケリをつけるか、あらかじめよく考えておくべきです。
誰でも、生きていれば気に食わない人は出てくるもの。だから一戦交える前に、「あなたが嫌いだと相手に伝える目的は何だろう?」と自問してみましょう。
はっきりした目的が見つからないのなら、たぶん、その人を避けるだけにしておくほうが良いでしょう。
世間話が苦手
好きというわけではなくても、誰でも行っているのが「とりとめのない世間話」です。幸い、退屈な会話をそれなりに楽しい時間にするテクニックはたくさんあります。
オススメしたい対処法の1つは、世間話を実のある会話に変えてしまうというもの。細かなことまで話題にして、何かとっかかりを見つけると簡単です。
単にツボを外さない質問を心がけるだけでも効果は充分。何を尋ねたら良いかわからなくていつも困っているなら、「FORD」(Family「家族」、Occupation「仕事」、Recreation「休日にすること」、Dream「夢」)を思い出すと、話題探しのヒントになるでしょう。
ぴったりの質問が見つかったら、聞き役にまわりましょう。
私も、ぎこちない会話を長年やっているうちに、人は誰でも自分について話すのが大好きなのだとわかりました。その人自身の話をしてもらうよう水を向けていると、相手はどんどんこちらを好きになってくれます。
2人とも興味の持てる共通の基盤が見つかったら、相手にその話題を振り、こちらはしっかり聞くようにするのがコツです。うまくいったら、世界の見え方がガラっと変わるだけでなく、当たり障りのない話でお茶を濁す必要のない、新しい友人も見つかります。
ストレスを抱えていたり、ほかに気がかりなことがある
ストレスで体調がおかしくなるケースは多々あります。
ストレスを抱えていると、社交の場に出かけるなんて考えたくもなくないですよね。ストレスへの対策は、何が原因かによって大きく変わってきます。
強いストレスに対処するには、リラックスして時間的な余裕をとり、まわりの人に聞いてもらうのが一番です。
「人付き合いを避けられないこと」自体がストレスになっている場合は、ストレスに対応する原則を思い出してみましょう。
あまり多くを期待しないようにすること。ストレスが始まる前に断ち切ること。また、いつもと違うことをしてみると効果てきめん、という場合もあります。
ひょっとしたら、社交的に振る舞うのがベストな解決法かもしれませんね。
どうしても社交の場が好きになれない、という人もいます。それはそれで、何も問題ありません。
けれども、行かざるを得ない時(あるいは、自分からあえて出て行く時)は、なぜ人付き合いがイヤなのか、その理由をよく理解し、前もって対処法を考えておくようにすると、その機会を楽しめるようになるかもしれません。
Photo: ringsofsaturnrock.
Thorin Klosowski(原文)