会社勤めの人はあまり関心がありませんが、フリーランスの人々にとって3月といえば確定申告。なかなか手間が掛かるようで、フリーで仕事をしている私の友人も、この頃「めんどくさい」を口癖のように言っています。まあ1年分の収入・支出を計算するのですから、面倒ですよね...。
そんな面倒な作業を効率化できるサービスを見つけました。その名も「トッテオクール」。なんと、スマホを領収書で撮影して送るだけで勘定科目ごとに仕訳してくれます。さらに、青色申告もしくは白色申告用の決算書シートに合わせた書式でエクスポートもできるんです。トッテオクールのサービスは以下の5つ。
・領収書のデータ化
・領収書データのエクスポート(青色申告用、収支内訳書用に合わせた形式で)
・読み取りができなかった領収書に付せんが付く機能(利用者は該当箇所を修正できる)
・領収書の検索
・独自勘定科目の設定
トッテオクールは、領収書のデータ化を人の手で行っているそうです(その理由は後ほど)。OCRを使ってのデータ化ではなく、実際に「ワーカー」と呼ばれる担当者が目で見て領収書の画像をチェックし、クラウド上に入力していきます。しかも「入力」と「チェック」の2人体制なので、ダブルチェックも万全。OCRだときれいに読み取れないこともあるので、このシステムはうれしいですね。
個人的に便利だと思ったのは、領収書の明細をExcelデータとしてエクスポートできるところ。エクスポートしたファイルには、領収書ごとの「年月日」「勘定科目」「支払先」「金額」などが一覧で表示されています。勘定科目ごとにシートで分けられているのも見やすくて良いですね。
青色申告決算書用、収支内訳書用(白色申告決算書用)ごとの書式に合わせた形式でエクスポートも可能。勘定科目の並びが実際の書類のものと同じになっているのはポイントが高いです。
肝心のサービス料金ですが、読み取る領収書の枚数ごとに月額で支払います。50枚までは980円、51枚から100枚までは2980円、101枚以上は2980円に加えて1枚あたり30円となっています。領収書の読み取り枚数が0枚の月は無料です。
現在、トッテオクールのサービスを30日間無料で利用できるとのこと。ということは、今登録すれば確定申告締切日(3月15日)まで無料で使えます。まだ確定申告が終わっていない方は、この機会に利用してみてはいかがでしょうか。
ところで、先ほど領収書のデータ入力は人の手で行っていると書きましたが、実はこの事業、福島での雇用創出を目的としています。震災以降、福島の有効求人倍率は改善してきてはいるものの建設業の仕事が多く、依然として事務系の求人が少ない状況が続いています。そのため、福島在住の人が在宅でもできる仕事を創出すべくこの事業が生まれました。なぜこの事業を行うのか、代表者たちのメッセージもあわせてご覧ください。
(安齋慎平)