たたき台の資料や簡単なまとめ資料を作る時、どのようなアプリケーショを使っていますか? こうした場合、時間をかけて丁寧に作るのは得策ではないですし、ミーティングなどの結果を踏まえて資料を再作成することもあるはずです。

シンプルなエディターを使って手短に書き、あとでまとめるのもいいでしょう。ただ、自分以外の誰かに見せるのであれば、ポイントとなる部分を強調したいでしょうし、見出しには少し大きなフォントを使いたいと考えるはずです。

こんな時、私はMarkdown記法が使えるエディターを使っています。

「Markdown」(マークダウン)という言葉を初めて聞く人もいるかもしれません。覚えやすく簡単で、手早く使えるので、その記法と使っているアプリを紹介します。Markdownとは、文章を記述するためのマークアップ言語で、HTML文章への変換を前提として作られています。マークアップ言語と言われると、小難しい印象を受けますが、プレーンテキストを装飾する際の慣習から着想を得ているというだけあり、覚えやすく難しいことはありません

例えば、見出しを付ける場合は、以下のように記述します。

#レベル1の見出しです。

##レベル2の見出しです。


また、強調する場合は、以下のような記述です。

部分的に**強調しています**します。


リストを作成する場合の記述は、以下のような感じです。

* リスト1

* リスト2

* リスト3


どうでしょうか? これであれば、簡単に覚えられそうですよね。

130210_markdown.jpg

メールを書く時、行頭に「#」を付けて書いて見出し風に使うことがあるので、なじみのある方も多いはずです。記述方法は、Wikipediaにもまとめられています。

Markdownはテキストエディターでも記述ができますが、専用アプリを使えば、装飾した状態で表示してくれます。WORDのように、リアルタイムでプレビューしてくれるアプリもありますが、私は、以前ライフハッカーでご紹介した「これまでいくつか試してダメだった人に! 集中できるエディター『Byword』」を使っています。

Bywordは、Mac用でMarkdownで記述した内容を、リアルタイムでプレビューする機能はありませんが、プレビュー内容を印刷する機能があります。これができるので、手早く資料を作る際に活用しているというワケです。また、Markdownは、テキスト形式で保存するので、あらゆる環境で表示・編集できるのもポイントです。

いかがでしょうか? これを機会に、Markdownをはじめてみてはいかがでしょうか?

(傍島康雄)