初対面の相手との会話は、緊張したり、気を遣ったり、何かとぎこちなくなるものです。世間話でその場しのぎはできるかもしれませんが、しばらくすると間が持たなくなって気まずい沈黙が...ということもあるでしょう。今回は米紙「ニューヨーク・タイムズ」でも紹介されたブログ「The Happiness Project」のGretchen Rubinさんに、もっとスマートにうまくやる方法の一環として、「初対面の人との会話術」について教えてもらいましょう。■その瞬間、お互いに共通の話題について話す
食べ物や場所、天気などです。「今日の主催の人とはどういうご関係ですか?」、「このイベントにはどうして来られたのですか?」という感じでもいいでしょう。ただし、できるだけポジティブなことにしてください。よっぽどシニカルな笑いが得意という場合でなければ、ブラックなネタは封印です。初対面の場でいきなり不平や不満を言うのはふさわしくありません。
■一般的に興味のありそうな話題について話す 世間話をするようなところに行く前には、Googleニュースをチェックすると言っていた友人がいます。「iPhone 5が発売されましたね」でも「イチローが移籍したヤンキースが優勝しましたね」でも、何でも構いません。その時期に起こっていることを話題に選びましょう。 ■一言では答えられないような質問をする「最近はどんなことでお忙しいですか?」
これは、会社勤めではない人との会話であれば良い質問です。仕事、ボランティア、家族、趣味など、その人が熱中していることを、相手が話題として選ぶこともできます。少なくとも、ニューヨークでは間違いなく避けられない質問、「(仕事は)何をしているのですか?」よりはマシです。
「最近はどんなお仕事をされていますか?」は、少し違う質問ですが、相手がどんな仕事をしているのか思い出せない場合に、とても役に立ちます。
■一言で答えられそうな質問をしたら、続けてそれに関する質問をする例えば、「出身はどちらですか?」と聞いた場合は「ずっとそこに住んでいたら、どんな風になっていたでしょうね?」というように、関連のある質問をしましょう。「お子さんはいますか?」と聞いたのであれば「あなたの親御さんと、親としてのあなたは、どんな風に違いますか?」や「自分の育てられ方と変えようと思ったところはありますか?」というような感じです。
■情報交換ができるような質問をする「どんな新聞や雑誌をよく読みますか?」、「どんなWebサイトをよくチェックしていますか?」という質問は、相手の隠れた興味を引き出すことが多いので、実のある会話になりやすいのです。
■相手の答えには必ず何かしらのリアクションをとる相手が冗談を言った時は、たとえ大して面白くなくても、愛想笑いくらいはしましょう。ちょっとビックリするような情報を教えてくれた時は、ちゃんと驚いたリアクションをしましょう。リアクション芸人になったつもりで、どんな答えにもきちんとリアクションをするように心がけます(ただししらじらしくない程度に)。
最近の会話で、私が言ったことに何のリアクションもされなかったことがあります。できるだけ面白くて鋭い意見のつもりだったのに、相手は私の言ったことは当たり前過ぎてつまらないという感じに見えました。これでは話している人はがっかりです。
では、それでも会話がぎこちなくてうまくいかない場合はどうすればいいのでしょう?
■合わない相手だとあきらめる「イマイチかみ合いませんね」とはっきり言うのは、あきらかに捨て身のセリフですが、私の友だちにはこれもある意味有効だと言う人がいます。初対面の相手にそこまであからさまに言う勇気はなかなか持てない(言う必要もない)と思いますが、合わない相手だと認めてあっさりと引き下がることも、時には大事なことかもしれません。
Seven Tips for Making Good Conversation with a Stranger | The Happiness Project
Gretchen Rubin(原文/訳:的野裕子)
Image by Gunnar Pippel (Shutterstock).