一日中ディスプレイをジッと見ていると、眼精疲労や目のトラブルの原因になります。眼だけでなく、肩や首のコリを防ぐためにも、人間工学ならぬ「眼工学」に基づいたディスプレイの見方を覚えておきましょう。
「The Vision Council」に、デジタル機器からくる眼精疲労を防ぐための16ページにもわたるガイドが載っていました。充血、ドライアイ、かすみ目、疲れ目、頭痛など、デジタル機器が引き起こす症状はさまざま。また、首、肩、背中の痛みも、仕事中の姿勢や環境が悪いのが原因になっていることがあります。それらから身を守るための「目に優しい条件」が紹介されていました。以前ご紹介したPCを20分使ったら、20秒間、20フィート(約6メートル)先を見て目を休めるという「20-20-20ルール」のような眼精疲労にならないための方法を、The Vision Councilではたくさん紹介していました。
中でも興味深いのは、PCのディスプレイは「ハイタッチ」できるような距離にするというものです。ハイタッチできないような距離は、座る位置がディスプレイに近過ぎるということ。さらに、目に優しい座り方やその他の条件は、以下の画像を参考にしてください。
- ディスプレイの一番上の部分が、目の高さと同じか、それより少し下になるようにする。
- 目とディスプレイの距離は腕の長さと同じくらい。
- モニタは顔の正面になるようにする。斜めにはしない。
- ディスプレイからの視線の角度が35度以上にならないようにする。
- キーボードは上腕が垂直に下りるような位置に置く。
- 室内の明かりは薄暗く。部屋の中ではディスプレイが一番明るいようにする。
- アンチグレアタイプのフィルムを使うなどして、ディスプレイのコントラストが強くなり過ぎないようにする。
- 背骨がきちんと伸びるようなイスに座る。
- イスは足が床にきちんと着くような位置にする。
スマートフォンを見る場合は、以下の画像を参考に。
- ディスプレイはアイレベル(立った状態での目の高さ)より少し下げる。
- フォントサイズやブラウザの設定を読みやすい大きさにする。
- 目に優しい距離でデバイスを持つ。
- スクリーンの解像度、明るさ、コントラストも目が疲れないようにする。
ライフハッカーでは「PCによる疲れ目の予防法」をこれまでにも紹介してきました。併せて参考にしてみてください。
Screens, Phones, Tablets and More: Keeping Your Eyes Safe in a Digital Age | The Vision Council via The Atlantic and Next Draft
Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)