筆者のJason Shen氏は、運転中の空き座席を売り出せるカーシェアリングサービス『Ridejoy』の共同創設者です。今回は、自身の起業経験などから得た「フィードバックの上手な伝え方」について教えてくれました。
良いフィードバックをもらうことは、あらゆるプロジェクトや個人にとって重要です。もちろん、ポジティブなフィードバックをもらえれば最高です。さらにモチベーションを高めてくれます。ネガティブなフィードバックを聞くのはつらいですが、余計なプライドさえ捨てれば、あなたに改善する機会を与えてくれます。
反対に、あなたが良いフィードバック(特にネガティブなフィードバック)を提供すれば、相手に向上するチャンスを与えることができます。とはいえ、ネガティブなフィードバックには耳を貸さない人が多いもの。ネガティブなフィードバックをうまく伝えるにはどうすればよいでしょうか?
起業家である私は、これまで数々のフィードバックを受け取り、与えてきました。もちろん、ポジティブ、ネガティブの両方です。そんな経験の中から「効果的なフィードバックの伝え方」について、私なりのアドバイスがあります。■良いフィードバックとは?
- 支援の気持ちを伝える
「中国の障害者アスリートを助けようとするあなたの努力をとても応援しています...」
- プロジェクト目標を理解し、賛同していることを示す
「貴社が現在は一つの市場に集中しようとしているのを理解しています...」
- 相手の行動に理由があることを理解する
「あなたがボタンを2つじゃなく3つにしたのには、何か理由があるはずです...」
- フィードバックの対象を具体的に示す
「恋人に写真を送ったら、Facebookにも勝手にアップされてしまったんです...」
- 問題だと思う理由を明確にする
「パーティーで同じ曲ばかりかけたら、みんな嫌になって帰っちゃうんじゃない...」
- 柔軟な姿勢でいくつかの選択肢を提供する
「テストユニットを増やすのも良し、リリース前の品質保証に力をいれても良し...」
- 自分の知識の限界を理解していることを示す
「私はあなたの業界で働いたことはありませんが、一つだけ言えるとしたら...」
- 一般化や誇張
「それは絶対にダメ!あり得ない!」
- 失礼な言い方をする
「まったくクソだよ」
- 解決策はたった一つしかないと主張する
「直ちにこの機能をつけなければ、すべての顧客を失うことは疑うべくもない」
- 人を悪意あるものだと考える
「どうせ投資銀行の連中は、自分が儲けるために人をだまそうとしているだけだ」
How to Give (Negative) Feedback Effectively | Jason Shen
Jason Chen(原文/訳:伊藤貴之)
Photo by Thinkstock/Getty Images.