「批判」は、私たちの生活の重要な一部です。しかし、フィードバックという正の面がある一方で、皮肉やあてこすりといった負の面があるのも事実。では、批判にどう向き合えばよいのでしょうか。「99U」では、批判にうまく対応し、有益な情報を得るための5つのポイントを以下のように解説していました。特に、ブログなどであなたが公衆の面前で言ったり書いたりしたことに批判があった場合を想定しています。1. 自由に批判させる。ただし、煽らない。
「泣けばスッキリする」ということもあります。不満のはけ口を与えれば、痛みは緩和されるものです。批判コメントは削除せず残しておくほうがベター。多数のブロガーに聞いてみたところ、「辛口なコメントも放っておけば忘れ去られる」とのこと。反対に、コメントにすぐ言い返すと炎上するそうです。結局は、あなたがどう反応するかの問題です。2日ほど待っているだけで沈静化することもあります。時間をおくことで感情の吹き上がりが収まるのです。
2. なりすましはダメ コメントを返すときは、堂々と本人だと名乗りましょう。匿名にしたり、他人のフリをしたりするのはよくありません。事態を悪くするだけです。 3. あくまでフェアに公正さが大切です。例えば、批判者が「あなたの引用が間違っている」と、訴えている場合は、正しさの根拠を示す必要があります。ただし、冷静な口調で。相手を責めれば感情的な反応が返ってきます。同じ批判が繰り返されたときは、いちいち言い返さずに「先ほどお答えした通りです」と、答えるようにします。そうすることで、会話の流れも止めず、論点をクリアにしておくことができます。また、回答を後から補足する時は、どの回答を補足するのかを明確にします。
4. 直接話す機会を設けるオンライン企業のコミュニティ担当者の中には、熱くなっている批判者と直接対話する人もいます。批判者が招待を受けるか否かに関わらず、それで事態が終息することがよくあります。匿名の批判をパーソナルな対話に変換するのです。「気軽に電話してください。Joe @ 555-555-5555」と、連絡先を書くだけで問題が消え去ることもあります。少なくとも解決へ向けて前進するでしょう。
5. フォローアップする批判者は、自分の行為によって何かが変わるところを見たいのです。対話の中で、あなたが批判者の主張を理解し、真剣に受けとめたことを伝えてください。また、批判を受けて、あなたのチームが改善をしたことをフォローアップコメントで知らせます。批判者の貢献に対して感謝を示すようにします。
以前にも、ライフハッカーでは「批判を受け止め、自分を伸ばす力に変える方法」や、「建設的に批判する方法」をご紹介しました。批判をかわしたり、やり込めたりするのではなく、批判者に大いに語らせ、建設的な対話を試みてください。きっと有益な情報をくみ出せるはずです。戦わず、冷静に、そして誠実に。
How to (Gracefully) Manage Your Critics | 99U
Alan Henry(原文/訳:伊藤貴之)