就職活動中の人は、履歴書(職務経歴書)に過去の実績を具体的に書くべきだと、アドバイスされることがあるでしょう。しかし、営業などで常に数字を追っていたのならまだしも、あなたの職種や経験が簡単には数値化できない場合はどうすればいいのでしょうか?

キャリア関連のブログメディア「Careerealism」に、履歴書では自分の「ROI(投資収益率)」をうまくアピールすればよいというアドバイスがありました。履歴書に、あなたの実績を示す具体的な数値を乗せるようにします。履歴書のセオリー通り、「語るのではなく、見せる」のです。職種がセールス等でなくとも、実績を数値で示すことは可能です。間接的でもかまわないので、企業や職場のコスト削減に貢献したことを示せばいいのです。

自分の担当以外のポジションを穴埋めしたことがあれば、それは企業の利益に貢献したと言っていいわけです。履歴書に、あなたがそのポジションを穴埋めしたことで、企業が新たに人を雇ったり、スタッフをトレーニングしたりするコストを削減できたと書くことができます。例えば、次のように。

  • グローバルスタンダード構想のリーダーを引き受けたことで、トレーニングコストを34%削減した。
  • 業務管理と営業を兼任することで、新しいメンバーを雇うコスト、年間およそ8万ドルを削減した。

同様に、あなたの貢献によってプロジェクトがより効率的になり、コストを大幅に削減できたことを示すことも可能です。

  • アジャイル開発メソッドへの切り替えと、メンバー3人のトレーニングを行うことで、所属部署のコストを70万ドル近く削減した。
  • 企業のサービスの宣伝にソーシャルメディア関連のテクニックを導入することで、マーケティング費用を3万5千ドル削減した。

Careerealismの全文を読めば、あなたの職務実績からパワフルな履歴書を作るためのヒントがいくつも載っています。また、こちらの「Blockbuster Video」で働いた人の例(英文)のように、小さな実績でも積極的にアピールすることもできるでしょう。

他にも、以前ライフハッカーでお届けした記事「会社のニーズを読んで自分を売り込む! 求職者が見直すべき自己チュー履歴書」も、履歴書作成には参考になるはず。あなたの魅力と会社のニーズをマッチする「接点」をうまく作っていきましょう。

3 Ways to Emphasize Your ROI on Your Resume | Careerealism

Melanie Pinola(原文/訳:伊藤貴之)

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