ExcelにはマクロやVBAのような専門的な使い方がある一方、ちょっとした「小ワザ」もたくさん存在しています。ここではそのちょっとした裏技を紹介していきましょう。今回は主にセルの表示方法について集めてみました。

■目次

  • セル内の日付を西暦ではなく平成で入力
  • 分数と日付の区別
  • 表の行と列を入れ替える
  • シート全体から特定の文字列を取り除く

■セル内の日付を西暦ではなく平成で入力

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日付を年号で入力したい場合は、年号の前に「h」を付けます。例えばH24.8.31と入れたい場合は、「h24/8/31」と入力します。

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すると、「H24.8.31」というふうに、年号で表示できます。

なお、「平成24年8月31日」と入力したい場合は、ツールバーの「ユーザー定義」で指定しましょう。


■分数と日付の区別

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セルに分数を入れると、Excelは日付に自動変換してしまいます。

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そこで、分数の前に数字の「0」を入れてみましょう。0と分数のあいだにはスペースを入れます。

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これで、日付に自動変換されることなく分数を入力できます。

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■表の行と列を入れ替える

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表の行と列を入れ替えるには、まず表全体をコピーします。

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貼り付けるセルのところで「形式を選択して貼り付け」を選び、「行列を入れ替える」にチェックを入れます。

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これで、行と列を入れ替えることができました。


■シート全体から特定の文字列を取り除く

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シート上のデータから特定の文字列を取り除く方法です。今回は、住所録から「東京都」という文字列を取り除いてみます。

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「Ctrl+H」を押すと、検索と置換ウィンドウが開きます。「検索する文字列」に東京都、「置換後の文字列」は空欄にします。

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このように、表から「東京都」だけを取り除くことができます。CSV形式のデータを書き出した時などの場合に、この置換で切り取る方法は便利です。



(安齋慎平)