作業デスクのスペースについては、サイズに関わらず、多くの人が同じような悩みを抱えていることでしょう。 もっと広く、もっとより良く。その思いは尽きません。あなたのデスクが小さくても、狭くても、あきらめるのはまだ早いです。そんなデスクでも上手な整理整頓で、十分なスペースを確保できます。今回はそのヒントをご紹介します。仕事場の空間を自分でアレンジできる人はもちろん、オフィスのデスクが決まっている方にも応用できるポイントがあるはず。
基本は「しまって」、「隠して」、「広くする」です。■デスクを「コックピット」と考える
「Getting Things Done(GTD)」の考案者であるDavid Allen氏は、自身のデスクの整理整頓ガイドラインにおいて「デスクをコックピットだと思うべし」と述べています。
ワークスペースはコックピットのように機能させるべきです。全てに簡単に手が届き、なおかつ作業できることが重要です。それにより作業への集中、素早い優先順位の切り分け、入力スピードの向上が可能になるのです。まずは、身の回りに置かれているモノを2つに分別します。
1. オフィス用品などの常に利用する物。
2. 書類受けなどの一時的に利用する物・作業途中の物。
Allen氏のデスクは以下の画像のように整理されています。
時計回りに「ノートパソコン・アクセサリー」、「書物」、「書類受け」、「カフェイン」、「オフィス用品」、「メモ帳」、「ひらめきノート」。ポイントは、よく利用する物だけを手の届く範囲に配置すること。あまり使わない物は、すぐそばの引き出しなどに入れておきます。そのほかはイスから立ちあがれば手に取れるところに置きます。
最も重要なことはワークスペースに必要のないものは処分することです。過去記事の「仕事場アイテムの要・不要を判断できる4つの質問」では以下の基準を設けていました。
その1:「何のためにあるのか? 自分の仕事にどう役立っているのか?」
その2:「そのアイテムは他のものと重複していないか?」
その3:「古くて、もはや仕事の役に立っていないのではないか?」
その4:「必要"かもしれない"という理由で置いていないか?」
まずは必要なもの、よく使うものだけを選別していきましょう。
■隠せるモノは隠す小さなデスクを使っている場合、スペースの使い方を見直すと効果的です。
■「垂直」を見逃さない
デスクに面している壁やその側面を使って、壁も有効活用ができます。壁一面に本棚を取り付けてミニ図書館をつくる、コルクやマグネットボードを利用する、もしくはモニターを壁に取り付ける、机に棚を載せてしまうのもうまいやり方です。自由に使える壁があれば、頼もしい味方になるでしょう。
■スペースが広く見えるデザインを時には、模様替えをするだけで空間の広さが違って見えることもあります。
部屋に置く物の色や高さを統一させるとスッキリした印象になります。
照明や窓を取り入れると開放感のある印象になります。また、植物を取り入れるのも良いでしょう。「健康的なオフィスをつくるための10カ条によると、「自然光は目に優しく、生産性の維持を助け、さらに体の規制プロセスをスムーズにする働きがあります。観葉植物には疲労やストレスを減らす効果があると研究でわかった」とのこと。デスクまわりなら、良い香りのする植物もオススメです。ラベンダー、セイヨウカズラ、ミントなどのハーブや小さな花を置くと、新鮮な空気と気分が味わえるそう。
部屋の背景の写真をパソコンの壁紙に設定すると、ご覧の通りだまし絵の効果で広々とした雰囲気になります。視覚効果を狙った方法はたくさんの物が置かれている小さなデスクには適していませんが、パッと見た時の窮屈した感じは和らぎます。
■空間にアイデアを!ライフハッカーではこれまでも仕事場探訪として、外国の事例を中心に、たくさんの方々のワークスペースを紹介してきました。取り入れられるポイントがあれば、積極的にマネてみてはいかがでしょう。
また、記事に整理整頓カテゴリを設けていますので、参考にしてみてください。アイデア次第では、小さなデスクでも気持ちよく作業できる環境を整えることができるはずです。
Melanie Pinola(原文/訳:Rhyeh)