良くない習慣を変えるのは誰にとっても難しいことです。もし自分の習慣を何かしら変えたいと思っているのなら、ブロガーのSam Spurlin氏が良いアドバイスをしています。それは、すぐに習慣を変えようとする前に、自分がなぜその行動をとってしまうのかを1カ月間じっくり観察するというものです。
Photo by April.Spurlin氏の提案は、変えたい習慣を1回ずつ個別の行動に分け、それぞれをよく観察するという方法。その際、アクションだけでなく頭の中で考えていることにも注目します。
習慣になってしまっている行動を強引に変えようとするのではありません。まずはひたすら自分の行動を観察することに1カ月を費やすようにします。例えば、爪をかむクセをやめたいなら、次のようなステップを踏むとよいそうです。
- 1カ月間「なぜ爪をかむクセを直したいのか」を考え書き出すことに使います。思い浮かぶ理由をすべて書き出すようにします。
- 爪をかんでいる自分に気づいたら、直前に何をしていたか、何を考えていたかを調べます。気づいたことをノートに書き出しましょう。
- 以後、自分が爪をかんでいることに気づくたびに、直前に何をしていたかノートに書き出すようにします。
- 左右どちらかの手を選び、片方だけ爪を切らないようにします。爪を切った手、切らない手、どちらがよい感じがするかを観察します。
- 爪を切らない手を入れ替えます。また観察して、どちらの手が良い感じがするか調べます。
- 次の1カ月間は爪をかまないように気をつけます。もし爪をかんでしまったら、そのとき何をしていたか、何を考えていたかに気づくようにします。
- ノートを見直し、爪をかむ習慣の背景にある事柄に気づき、解決策を検討します(私の場合、読書をしているときに口がさみしくなって、つい爪をかむクセがあることに気づきました)。
あまりにも悠長なプロセスに聞こえますか? しかし、これこそが効果のある方法なのです。習慣というものは根強いものです。習慣を変えたいと思うなら、じっくり腰を据えて取り組む必要があります。誰もが実行できることではないかもしれませんが、もしあなたが本気で習慣を変えたいのなら、ぜひこの方法を試してみてください。
30 Days Will Not Change Your Life | Sam Spurlin
Thorin Klosowski(原文/訳:伊藤貴之)