みなさんは、「筋肉は硬い」とイメージしていませんか? 実は力を抜いたときの筋肉は大変弾力があり、むしろ柔らかさに富んでいるのです。
「そんなバカな」と思った方、実際に食品として売られている精肉を買って試してみましょう。赤い部分(筋肉)と白い部分(脂身・脂肪)を指先で押して比べてみてください。そう、赤身の方が明らかに柔らかく、弾力があるのが分かるはずです。
習慣的にトレーニングしている人たちは、実年齢よりも若く見えるとよく言われます。森光子さんが毎日スクワットをして若々しさを保っている話は有名ですよね。実は若々しく見える理由には、トレーニングで得られる筋肉の弾力性と分泌物質が関係しているのです。 Photo by Thinkstock/Getty Images.■実年齢より若く見える理由は?
メンズエステに力を入れる「ラ・パルレ」では、オヤジ顔に見える原因の1つとしてホーレイ線を指摘しています。ホーレイ線とは、
小鼻の横から口元に向かって入る、八の字状のシワのこと。表情筋の衰えや肌のハリ・弾力の低下などによって、目立ってきます。この「ホーレイ線」があると、顔がたるんでいるように見えるため、見た目年齢がグッと上がってしまいます。
つまり! 若く見えるかどうかは肌年齢(弾力性・肌のハリ)によって決まるといっても過言ではないのです。
また、AllAboutのアンチエイジングに関する記事では、肌を老化させる5大原因として、「紫外線」、「乾燥」、「血行不良」、「ホルモン不足」、「糖化」を挙げています(参考記事はこちら)。
見た目を若くするにはたくさんの方法があります。美容用品やエステ・マッサージ、健康的な食生活、サプリメント、十分な睡眠時間が必要です。ここでは、トレーニングで実年齢より見た目を若くする方法にクローズアップしてみようと思います。
肌の若さを保ち、見た目年齢を下げる方法の1つは筋トレです。見た目年齢を下げるために有効なトレーニングの効果を3つ、例に挙げて説明しましょう。
■トレーニングの効果トレーニングをすると新陳代謝が活発になり、血流も良くなります。運動習慣がある人は、体の老廃物を排出する機能が活発です。また血流が滞らなければ、顔色も良くなって若々しく見えます。
継続して運動している人は、体脂肪がつきません。いわゆる中年太りになりませんから、ボディーライン・プロポーションでも若さを保てます。
NPO法人アンチエイジングネットワークの、「加齢によるたるみ(ハリ・弾力)の悩み」の項には筋肉の衰えが肌のたるみをもたらすとあります。
顔にはたくさんの表情筋と呼ばれる筋肉があります。この筋肉は真皮層に直接くっついています。このように皮膚の土台となっているため、筋肉が衰えると肌もたるんできます。
■「ホルモン不足」の予防
肌のハリがなくなるのは、年齢とともに肌のヒアルロン酸などの保水物質が減り、保水物質と水分子の給水率が低下するためです。「成長ホルモン」は保水物質と水分子とを吸収する作用をもちます。25歳前後から「成長ホルモン」の分泌量は減ります。
さきほどのAllAboutの記事では、肌を老化させる5大要素の1つに「ホルモン不足」がありました。ホルモン不足の対策では、
運動も成長ホルモンの分泌を促進することがわかっています。軽い有酸素運動と一緒にダンベル体操やスクワットなどの体操を加えて、毎日少しでも良いので運動を行うことが大切です。
と説明があります。
適度な運動で、いつも成長ホルモンが分泌される状態にしておくと、美肌を獲得できそうですね!
■トレーニング以外で簡単に肌の「ハリ」と「弾力」を保つ方法「eサプリ東京 お悩み相談室...肥満の原因からお肌のトラブルまで...」のマッサージ方法です。
人差し指、中指、薬指の指先を使って、頬の下から上へピアノの鍵盤を軽く叩くようにタッピングします。これを6回繰り返します。そして、親指の指先と人差し指の第二関節を使って、頬の下から上へ6ヶ所ほどつまむのを3回繰り返します。お風呂に入った時の習慣にするといいかもしれません。
食生活では「コラーゲン」や「コンドロイチン」を摂取すると良いです。
「40代からのメイクQ&A エイジング対策肌のたるみ」サイトに載っていた方法です。
顔のたるみの原因は、加齢によるコラーゲンの減少と表情筋のたるみです。対策はペットボトルに少量の水を入れて、歯を使わずに唇で加えて10秒持ち上げる。3回ぐらい繰り返すと効果的です。
※顎関節症などあごに異常のある方は行わないでください。
いかがですか? 皮膚の下の体脂肪を減らして、適度な筋肉を身に付ける。意外なことに、それが若々しい見た目への近道なのかもしれません。いつまでも実年齢より若くみられるために、トレーニングを取り入れるのはいかがでしょう?
※2012年6月21日、大手町ファーストスクエアカンファレンスにて「アンチエイジングには運動しかない!」というテーマでメディア向けのセミナーが開催されました。興味がある方は見てみてくださいね!
参考:成長ホルモン専門サイト
(大山奏)