ライフハッカーでは過去にも長生きの秘訣をお届けしてきました。例えば、「職場の人間関係が良好な人」や「ボランティアをしている」人は長生きしやすいというデータがあるそうです。他にも「週に数回のゆっくりとしたジョギングで寿命が5年以上延びる」や「満面の大きな笑顔の人は平均7年も長生きする」などの研究結果もあります。今回は、さらに寿命を伸ばせるかもしれない研究結果がありましたのでご紹介します。

座りっぱなしは体に悪いという話は米Lifehackerでも紹介したことがありますし、最近なにかと耳にする話ではないかと思います。しかし、厳密に何時間以上座っていると良くないのでしょうか?

最近の研究によると、座っている時間が1日に3時間以下の人は寿命が2年伸びる期待が持てる、という結果が出たそうです。

Photo remixed from an original by S.Pytel (Shutterstock)

 ルイジアナ州立大学とハーバードメディカルスクールの研究者が、約167000人を対象に4〜14年以上研究した5つのデータを分析しました。国民健康栄養調査において、ほとんどの人はデスクワークなどで座りっぱなしの習慣があり、何時間座っているのか(パソコンやテレビを見ている間も含む)を報告していました。研究者は、座っている時間が多いと思われるすでに何らかの病気にかかっている患者のデータは取り除き、死亡リスクをメタ分析に落とし込みました。

その結果、1日に3時間以上座っているアメリカ人の寿命は、2年縮むと予測されるデータが出ました。また、1日に2時間以上テレビを見ている人の寿命は、1.4年縮むとも予測されました。研究者のPeter T Katzmarzyk氏とI-Min Lee氏は、テレビを見ている時間など、座っている時間を減らすことで逆に寿命を伸ばすことも可能だろうと結論付けています。

その結論は、さして新しい情報ではありませんが(以前、テレビを見る時間を減らすと寿命が延びるというオーストラリアの研究がありました)、座っている時間を3時間以下にするというのは、新しい目標となる数値でしょう。たとえ運動習慣があっても、座っている時間を減らせば減らすほど、健康には良いということが明らかになったのです。

この結果を踏まえて、以前からライフハッカーでもオススメしている「スタンディングデスク」に切り替えるというのもいいかもしれません。いきなりフルタイムの導入は難しいかもしれませんが、座っている時間を少しでも減らすための解決策として、部分的に導入するというのもアリだと思います。

Sedentary behaviour and life expectancy in the USA: a cause-deleted life table analysis | BMJ via BBC News

Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)