ライフハッカー編集部様

また蒸し暑い夏がやってきました。私は夏になると仕事の生産性がガクッと落ちてしまいます。仕事を完了させたり、モチベーションを保ったりすることが難しくなってしまうのです。頭の中は「早くオフィスを離れてプールでのんびりしたい!」ということばかり。こんな夏のスランプ状態に、なにか特効薬はありませんか?

暑さにやられて(Lazy in the Heat)

 暑さにやられてさんへ

あなたは「一人じゃない」です。Captivate Networkが600人のワーカーに対して行った調査によると、夏になると暑さのせいで仕事の生産性が20%ダウンすることがわかったそうです。夏は誰もが注意散漫になり、プロジェクトを完了させるのに時間がかかるようになったり、ランチ休憩の時間が長くなったり、出勤途中に寄り道してしまったりします。これはある意味、自然な現象とも言えます。しかし、いくら暑くても仕事は完了させなければなりません。そんな夏のスランプを克服する良いアイデアがあります。

オフィスにサーモスタット(温度自動調節器)をつける

オフィスの室温が高すたり低すぎる場合、生産性に影響を与えてしまいます。下の図は、ヘルシンキ工科大学とローレンス・バークレー国立研究所の研究結果からの引用ですが、オフィスの理想的な室温は21.1~22.2℃だそうです。そして25℃を超えると生産性が2%低下し、20℃を下回るとエラー率が著しく上昇するそうです。

ですので、サーモスタットを調整するかマネジャーに訴えて、オフィスの室温が適切な状態に保たれるようにしてください(10%の従業員がオフィスの室温についての議論で時間を無駄にしています。みんなが21.1~22.2℃の設定に納得すれば、無駄な時間を節約できます)。

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■37.8℃

オフィスの温度が37.8℃を超えると、まさに「労働搾取工場」になります。生産性はガタ落ち、オフィス環境は崩壊します。


■30℃

30℃以上になると、生産性は91.1%に落ちます。


■22.8℃

22.8℃を超えると生産性が低下し始めます。


■21.1~22.2℃

室温が21.1~22.2℃になると生産性が向上します。この温度がオフィスの最適な室温だと考えられます。


■20℃

温度が20℃を下回ると、仕事上のエラー率が25%増加します。


■15.6℃

オフィスの温度が15.6℃以下になると、従業員の呼吸器感染のリスクが2.5倍になります。従業員が病気になると全体の生産性は低下します。


■0℃

室温が0℃になることはないでしょう(オフィスが北極にでもない限り)。コーヒーも食べ物もウォータークーラーも凍結しますし、従業員は低体温症に苦しんでしまいます。


もちろんオフィスが十分に静かであることも重要です。快適な音楽を流すのも良いと思います。

ルーチンや作業場所を変える

仕事がはかどらないことに気づいたら、環境を変えたり、ルーチンを変えたりしてみましょう。なるべくオフィスの外へ出かけるようにします。外でミーティングをしたり、休憩時間に散歩したりするのも良いですね。カフェで仕事をするのも創造性アップにつながります。Captivate Networkの研究によると、夏の在宅勤務は生産性を向上させるそうです。この夏こそ、上司を説得して在宅ワークを始めるチャンスと言えます。

もし、毎日同じ作業を同じ順番でこなしているなら、作業の順番を変えたり、新しいタスクや活動を加えてみてください。今の時期、新しいことを学んだり、チャレンジしたりする絶好の機会でもあるのです。

新しい生産性メソッドを試す

世の中には様々な生産性テクニックがあります。「Seinfeldの生産性テクニック」で先延ばしの問題を解決したり、25分間集中する「ポモドーロテクニック」を使って生産性をアップできます。

ベストな時間に働く

生産性を保つのが困難な季節であることを認識したうえで、自分が一番フレッシュで集中力のある時間に重要な仕事をもってくるようにしてください。

思ったような生産性が出せないからといって、自分を過剰に駆り立てることのないようにしてください。生産性が高い日もあれば低い日もあって当然なのです。なるべく重要な仕事に注力するようにし、休憩を適度にとるように心がけてください。

それでは夏を楽しんでくださいね!

ライフハッカーより愛をこめて

Melanie Pinola(原文/訳:伊藤貴之)