不安や心配事が好きな人はいません。不安なことがあると心臓がバクバクしたり、頭の中で最悪のことばかり考えてしまったり、嫌な気分になります。しかし、「ウォールストリートジャーナル」に載っていた記事によると、不安や心配がありすぎるのは良くないけれど、適度であればそれが「やる気」につながると言っている心理学者もいるそうです。

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 おそらく、不安や心配が何かをやる原動力になるということは、実感としてわかっている人も多いかもしれません。ただ、「やる気が出るくらいの心配」か、「やる気が削がれるほどの不安」かを見極め、適度な状態に保つというのは難しいものです。そこで、心理学者のJason Moser博士が「適度に心配する方法」を教えてくれました。

不安や心配は、目の前の仕事よりも、それ自身を恐れる気持ちの方が強まるとコントロールすることはできません。「ほどよい」状態にするには、勉強や試験に合格することに不安を結び付けて生産的に考えるようにしましょう

ほかにも、恐れを消すために不安になっている自分を認めて受け入れたり、ストレスを軽減するために誰かと話したりすることでやる気を出すという方法もあります。不安や心配のレベルを下げ、すべてに思い悩まないようにすることは大事ですが、ほんの少しの心配ならば良いモチベーションにつながります。緊張感ややる気につながるように、日々自分の不安や心配をチェックして、実践してみてください。

Anxiety Can Bring out the Best | Wall Street Journal

Thorin Klosowski(原文/抄訳:的野裕子)