知性や先見を打ち負かすもの、それは無器用さや愚鈍さです

Mark Twain, A Connecticut Yankee in King Arthur's Court, 1889, chap. 34.

『トム・ソーヤの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』でも広く知られるアメリカ文学の父、マーク・トウェイン。冒頭の言葉は、彼が著した小説『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』に登場する一文です。

教え諭すような言葉は、さらに続きます。

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世界一の剣の達人ならば、二番目の達人を心配する必要はありません。真に恐れるべきは、剣を一度も手にしたことがないような無知な敵。そういう人は、剣の使い手であればやるであろうとことをしないので、達人も備えることができないのです。そして彼はやがて達人を捕え、その場でとどめを刺してしまうのです。

Mark Twain, A Connecticut Yankee in King Arthur's Court, 1889, chap. 34.

すべてを知ったつもりでいても、何もしらない人間に足元をすくわれることがよくあります。逆に、まったく知らない世界に飛び込んだとしても、恐れずに立ち向かえば成果を上げることができるということもいえるでしょう。

ライフハッカーでは過去に、ビギナーズラックの要因を分析した記事を掲載したこともありました。

結果を気にしないのであれば、不安を感じることもないのです。(ビギナーは)頼るべき経験がないので、プレッシャーに負けることもありません。

自分が無知である」ことを認めることは大事です。ただ、そのスタートラインからどう走り出すのかということこそがもっと大事である。そんなことに気付かされた言葉でした。

(年吉聡太)