都会に住んでいると、どうしてもインドア派になりがちです。自然の中に出かけることが少なくなると思います。しかし、「ウォールストリートジャーナル」のJonah Lehrer氏の記事によると、自然の中に出かけると、創造性や幸福度、集中力が上がったという研究結果が増えているようです。
Photo by Emma Larkins.カンザス大学(University of Kansas)の研究者が近々発表する研究によると、手つかずの自然の中を歩き回ると、神経が安らぎ、脳の力が回復されるということです。Lehrer氏は、このことが創造性や幸福度、集中力を上げているのだと言っています。カンザス大学の研究では、たった3日間自然の中にいるだけで創造力のテストの成績が50%もアップしたそうです。もっと短い期間しかいなかった人でも、十分に良い影響を得られたとのこと。
Lehrer氏は、90年代のイリノイ大学(University of Illinois)の研究から以下のようにも言っています。
Kuo博士と同僚は、様々なアパートに住んでいる女性を比較しました。そのうち、数人には駐車場やバスケットボールのコートなど、コンクリートの景色しか見えない部屋に住んでもらい、そのほかの人には木や花が生い茂っている芝生の庭が見える部屋に住んでもらいました。
Kuo博士がこの2つのグループに様々なタスクをこなしてもらったところ、この生活の違いが基本的な注意力のテストの結果に大きく表れていました。自然が見える部屋に住んでいる人は、あらゆるカテゴリーのテストの結果が驚くほど良くなっていたのです。
このことからも、もっと自然の中に出かけて行くべきだということが分かりますね。集中力と創造性と幸福度を上げたければ、3日間キャンプに行ったり、都会の公園の中を少し歩き回ったりするなどして、時々自然の中に出かけた方が良さそうです。
Mom Was Right: Go Outside | Wall Street Journal
Thorin Klosowski(原文/抄訳:的野裕子)