何かに行き詰ったとき、答えが見つからないとき、新しいことに挑戦するとき。目の前に何かしらの壁を感じたときに、考えるヒントとなるのは「成功を収めてきた人」の考え方なのかもしれません。
『一流の人の考え方』(山口雅之著、日本実業出版社)は、「1000人の経営者から教わった」という副題の通り、著者が多数の「一流の人」たちとのインタビューを経て得た知見の数々を拾い集めた一冊。例えば、まず行動するということの大切さを説いた章では、こんな一文が目に入りました。
鍛えるなら頭よりフットワークのほうだろう。
「行く手に川があったら、とにかく飛び込んでしまえ」
トリンプ・インターナショナル・ジャパンで社長を務めた吉越浩一郎氏の持論である。少々乱暴に聞こえるかもしれないが、現実に成功するのは、実はこういう人なのだ。
(P.78 )
登場するのは経営者だけでなく、作家・宮崎学から評論家・森永卓郎まで。カバーする幅の広さに驚きましたが、文章の端々にはいろんな「言葉」が満ちています。折に触れてページを繰って手を止める。数ページを読んでまた本を置く。そんな風に読むのにもいい一冊です。
(ライフハッカー[日本版]編集部)