zeer pot」という、気化熱を利用して食品や飲料を冷やす昔ながらのクーラーがあります。作り方はいたって簡単。使うものは「砂」と「水」、そして「入れ子にできる大きさの植木鉢2つ」だけです。

記事冒頭のデモビデオは、zeer potの基本的な作り方の一例です。その仕組みは、水で湿らせた砂の水分が蒸発する際、植木鉢の熱を奪い、内部の温度を下げるというもの。「MixCat.com」のビデオでは、温度はすぐに下がり始めていますが、本当に冷たいクーラーのような状態になるのには少し時間がかかります。外気温が約35度のところでは、6時間が経過後、内部の気温は約28度から約11度まで下がりました。

 米LHでは、以前も同様のクーラーの作り方をご紹介したことがあります(英文記事)。うだるように暑い日も、電気を使わずにビールをキンキンに冷やしておくすばらしい方法です(暑ければ暑いほど水分が急激に上昇し、よく冷えます)。

電気を使わないクーラーとしては、ほかにも缶を使った太陽光クーラーバケツを使ったクーラー(どちらも英文のみ)などがあります。こちらは取っ手がついていて、持ち運びもできて便利です。

電気を使わないので節電対策にもなりますが、むしろ非常時などに役立つハック術といえるかもしれません。

Zeer Pot Fridge. Cool your food or drinks with no electric needed! | YouTube via sustainablog

Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)