お財布がホクホクだったり、お皿に美味しいものが山盛りだったりすると、本当は欲しくないものまで欲しくなってしまいます。
「The Simple Dollar」のTrent Hamm氏は、この現象を、炭酸や糖分を含む飲料のサイズ規制(ニューヨークが5月に導入した肥満防止のための施策)を引き合いに出して説明しています。
Photo by J-Cornelius.
飲み物がセルフサービスのレストランでは、例えば250mlのコップか500mlコップかサイズを選ぶことができます。ここで500mlのコップを選んでしまうと、それを満杯にしないと気が済まなくなり、結局500ml分の砂糖が入った飲み物を飲むハメになります。250mlのコップでもたくさん飲むことはできますが、「今日はこのくらいでやめておこう」と考えやすくなるので、砂糖が大量に入った炭酸飲料などを飲む時は、小さなコップをあえて選ぶようにしましょう。
Hamm氏は、このように積極的に努力しようと(容量や金額などの)上限を低く設定すると、自分の衝動を抑えることができると言っています。ビュッフェスタイルで食事をする時も、ATMでお金を下ろしてから買い物に行く時も同様です。
私たちは、食べ物もお金ももっとたくさん欲しいと思いがちです。ですが、このように上限をあらかじめ決めておけば、歯止めが効きやすくなります。
New York's Soda Ban and Your Money | The Simple Dollar
Shep McAllister(原文/抄訳:的野裕子)