こんにちは、ココロ社です。
先日『読むだけで彼女ができる モテる小説』を上梓させていただきました。「恋愛小説は数多くあるけど、今まで出ていた恋愛小説は読んでもモテなくなるものばかりでけしからん!」と思って書いたのですが、今回は実際に台詞や行動を実行に移してしまうと危険なものを列挙して、「本当の恋愛ではどうすればいいか」について迫ってみようと思います。
ろくに話してもいないのに「愛の告白」をしてビックリさせてしまう人がいますが、そもそもろくに話もしていないということは意思疎通が図れていないということであり、そんな状態で愛の告白をしてもOKとなるわけがありません。相手にとっては「重いナンパ」にしか映らないので、愛の告白をしても自然に聞こえる距離感になるまで待つことをおすすめします。愛の告白はしなくてもいいくらいです。
恋愛ドラマや恋愛小説では長い間想いを寄せたりする人物が出てきて肯定的に描かれていたりします。これはなぜかというと、次々に別の異性に想いを寄せたりすると話の展開上面倒だという事情や、片想いをしているであろう読者や視聴者を勇気づけるためでしょう。しかし実際のところ、相手の反応があまりよろしくないのに長い間思い続けていたりしたら、むしろ「重い」と思われるだけです。
「ずっと片想い」ということは、「相手からずっと好かれてこなかった」ということなので、恋愛をしたいなら次を探すことをおすすめします。
恋愛小説やドラマでは、恋愛テクニックのようなものは否定的に描かれがちで、純粋な気持ちを表現することが肯定的に描かれがちですが、これも実際の恋愛とはちがいます。人間というものは、大変残念なことながらテクニックによって気持が変化してしまう単純な生き物なので、それを使わない手はありません。「自分らしさ」といっても、結局元をただせば誰かの受け売りにすぎないものばかりであり、生まれつき持っている性質はあまりないものです。気のせいと言えば気のせいなので、恋愛において「定石」と言われていることを淡々と実行しておくと、モテの基礎値が上がります。
恋愛ドラマや恋愛小説では気の利いた会話がされたりするものですが、会話のセンスがない人が無理をして気の利いた会話をしようとしても、相手に愛想笑いをさせるなどの多大な負担を強いる結果となりますので、控えるに越したことはありません。
下手にがんばって相手を退屈されるくらいなら、ほどよく適切な質問を投げかけて「ふんふん」とあいづちを打っていた方がラクですし好感度も上がります。
恋愛ドラマや恋愛小説でありがちなすれ違い。すれ違いというのは、話を後に引っぱる目的で行われるもので、もしすれ違いがなかったら、恋愛ドラマは3回くらいで終了し、恋愛小説もいまの半分以下で終わってしまうことでしょう。つまり、すれ違いというのは作り手の事情によって作られたものであり、実際の恋愛ですれ違いは相性のよくないことを示すサインにすぎません。もしすれ違いが多くなってきたら、相性がよくなかったということで別の人に乗り換えることを検討すべきです。
恋愛ドラマや恋愛小説は、実際の恋愛とはまったく別物。よく「この物語はフィクションです」と書いてありますが、「この物語はフィクションです。マネしても主人公みたいになれません」という意味なのかもしれません。肝に銘じて恋愛ドラマを鑑賞していきたいところです。
(ココロ社)