今回紹介するビジネス専門家による「アメリカ人は残業をしすぎている(英文)」の統計リストはなかなか悲惨な内容です。どんなに素晴らしい会社で働いていても、残念ながら過労状態のあなたの疲労を取り除くことはできません。
ということで、この記事では働き過ぎにより起こりがちな状況に立ち向かう方法を紹介いたします。
■アメリカ人の約4割が週40時間以上働いている
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もしあなたが週に50時間以上働いているのであればそれは問題です。このような状況下の人はもしかすると働きすぎていること自体に気がついていないのかもしれません。
仕事に対する熱意で残業をするならともなく、そうでなければ長時間の労働はよくありません。優先順位をつけ、働きすぎであれば上司に労働時間を短縮したいと相談しましょう。その場合、給料の金額や有給日数が減らされてしまうことを忘れてはなりません。そして犠牲にしても構わないものを切り札として使い、ポジティブな結果がもたらせるようにネガティブな態度での話し合いは避けましょう。
もっとも、長時間勤務により疲れた状態ではあまり良い生産力を発揮できません。労働時間を見直して負担を減らし、もっと効率よく仕事をしたいと提案しましょう。万が一、その上司が通常あなたの健康状態に気をかけないタイプでも、あなたの意見を検討すべきであり、そうでなければもっと理解のある職場への転職を検討すべきかもしれません。
■ほとんどのアメリカ人の睡眠時間は必要睡眠時間より90分短く、近年その割合は爆発的に悪化している-thumb-640x360.jpg)
睡眠は意外と単純ではありません。どんなに寝付きがよくてもぐっすり眠れても、起きたい時間に目覚めることができても、時間通りに眠らなければなりません。
筆者は寝たい時間の1時間前に「ノー・ワーク・ルール」を設けました。その理由は「Seinfeld氏の生産性アップ方法(Don't Break the Chain)」を実践しており、いつも通り寝ないと後の習慣に響くと感じたから。疲労が取れないなど、次の朝に最悪な気分で目覚めることがないように早く寝るかもしれませんが、原文著者は寝る時間にリラックスするためにも1時間余裕を持たせているそうです。
では、単によく眠れない場合はどうすべきでしょうか。まず、その原因を調べましょう。ご存知の方も多いでしょうが、時に「ストレス」は不眠の原因になります。睡眠テクノロジー(英文)で改善できるかもしれませんが、原因を解明するためには医師による診断がより確実でしょう。原因が特定したら米Lifehackerの「よくある不眠原因を解消する方法(英文)」をご覧ください。日本語版では「まとめ:『上質な睡眠』を手に入れる方法30選」を参照ください。
■アメリカ人の約7割が「仕事はストレスの主な原因」、約4割が「仕事のある日はストレスを感じる」と回答-thumb-640x360.jpg)
誰しも何らかの形でストレスの影響を受けています。残業が多い状況では、解消どころかストレスは溜まる一方です。まず、ストレスを理解し、次にリラックスする方法を考えましょう。そんな時、役立つのが簡単な息のコントロールで、パソコンを使う方法もあり(OS Xのみ対応)、瞑想や、ヨガやウォーキングも不眠の改善に効果があります。テレビをぼーっと見たり、だらだらとネットサーフィンをするのではなく、自分に一番合う解消法を見つけましょう。ライフハッカー過去記事「まとめ:ライフハッカー的に『心を整える』方法20選」も参考まで。
■アメリカ人の約4割が同僚に激しい怒りを感じており、その内約3.5割が「その同僚の労働時間は自分より短い」と回答あなたの勤務時間の方が長いという理由で同僚を嫌うのはやめましょう。この記事を読んでいる方は、きっと日々の残業により疲れきっていると思います。あなたの同僚が自身の仕事を放棄するような問題のある行動をとっているのなら、あえて親切に接するのもひとつの方法です。もし同僚についての苦情を出すのであれば、ライフハッカーのガイドラインを参照してください。重要なのはできる限り落ち着いて話し合いをすることです。あなたの訴えにより、これまでは気がついていなかった人が実態を把握するきっかけとなるかもしれません。それでも改善されない場合、その同僚より上の立場にいる上司に訴えましょう。
忘れてはならないのは、ほかの従業員の勤務時間があなたより短いということが必ずしも「彼らが怠けている」ということではないということ。あなたがとても頑張って仕事をしているということが、必ずしも「彼らが不十分である」ということでもないということです。
■約3.5割のアメリカ人は有給を消化しようと考えていない-thumb-640x360.jpg)
米Lifehackerの読者ほとんどが有給を取ることに罪悪感を感じ、ほぼ同じ数の人が有給を消化しないそうです。ほとんどの場合は有給には期限があり、残った日数を返金することができるというケースはまれでしょう。罪悪感を乗り越えて休暇を取れば問題解決になるはずですが、その他にも問題があるようで、次に休暇中に何かをする金銭的余裕がない点があげられます。しかし、どこにも出かけずに有給の期間を自宅で過ごせば余分な出費は必要ありません。たまにはまったく何もせず過ごすことも悪くはありません。もしくは、今住んでいる町を探検してみるものいいでしょう。しかし特典マイルやボランティア、その他の賢いアイデアを使って低予算で旅行することもできます。原文著者は昨年、出発寸前に格安旅行の計画(英文)を立てました。そこでは、こだわりを捨てて滞在先を短期滞在用のアパートにしたことにより、費用を抑えることができました。著者は、一般的でない方法でも十分楽しみ、むしろそのほうが好きなのだと語っています。さあ、今すぐ有給申請をしましょう。
■「時間」は約4.5割の働く人の体重を増加させる-thumb-640x360.jpg)
ストレスや睡眠不足を抱えていれば、きっと時間に余裕はなく、さらに運動不足になりがちです。その原因が何であろうと、大切な運動のためになんとかして20分間を確保しましょう。決まった時間を毎週作るのが難しければ、20分間エクササイズ(英語)を試してみてください。これは毎日20分間、異なる運動行う方法で同じことを続けることが苦手な方にオススメです。この方法を習慣にして毎日行うと、予想以上に早く効果を実感できると思います。運動を始めたい時間にアラームをセットすれば運動することを忘れずに済み、体重の維持に役立ちます。
アメリカ人の過労の実態についてさらにネガティブな情報を求めている方は、ウェブサイト「Business Insider」を、不満がある職場に対する改善策を探している方はこちら(英文)をあわせてご覧ください。
Adam Dachis(原文/訳:Rhyeh)