普段音を聴いているときに右耳と左耳を意識することは少ないとは思いますが、右耳と左耳にそれぞれ得意な分野があるのはご存知ですか? 

右耳・左耳だけで音を聴く機会は日常生活では少ないです(電話の時ぐらいでしょうか)。実は耳にも左右それぞれ得意な分野があるのです。利き手が右か左かは行動に大きく関係します。ということで今回は、右耳と左耳の得意分野を使い分けて効率をよくする方法をご紹介します

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 左右の耳には得意分野があります。耳の構造や機能は共通。異なるのは脳の反応です。右耳から入った情報は左脳に、左耳から入った情報は右脳に主に届きます。すなわち「右耳→左脳」、「左耳→右脳」という図式です。言語にあたる歯切れのよいクリック音は右耳で、音楽にあたるなめらかなトーンの音は左耳がすばやく反応するという実験結果もあります。

右脳と左脳の違いを簡単に説明します。左脳は、論理的思考・時系列的考え・言語の処理などを司っていて、右脳は、直感的・創造的・全体的な考えの処理を担当しています。右脳と左脳の違いを知った上で右耳と左耳の特徴を使い分ける方法を考えてみましょう。

■「右耳→左脳」に適した行動

  • 言語の習得。英語や第二外国語の勉強には、右耳からのヒアリングが効果的
  • 論理的な言葉を理解すること。ラジオのニュースなどがわかりやすい。
  • ビジネスの話を電話ですること。左脳で冷静な判断や交渉がしやすい。


■「左耳→右脳」に適した行動

  • 勉強中に音楽を流す時。この場合は、言葉の入っていない曲を左耳から聴く
  • 仕事でクレーム対応をする場合。受話器を左耳にあてて言い争いを防げる。
  • リラックス空間のBGM。右脳を活性化させ、創造力やひらめきを促す。


実際、私は受験勉強をするとき、机の左側にコンポを置いていました。音楽が適度な刺激を与えてくれ、ジャマになりません。逆に右側から音楽を聴く場所では、音が邪魔になって集中できなくなった経験もあります。みなさんにも同じような経験はありますか?

おまけとして、利き耳の話を。「あなたの利き耳は?」と聞かれたらすぐに答えられますか? 利き手だけでなく、利き足、利き目なども存在するのです。

利き耳に関しては80%の人が両利き耳だそうです。簡単に利き耳を判断する方法としては、携帯電話などで話す場合に電話をあてる耳が利き耳だとか。そして、左右両方どちらでも同じように聞こえれば、両利き耳です。ちなみに私は左利き耳でした。右耳では電話の内容をほぼ聞き取れません。完全に右脳人間なので妙に納得です。

「右耳→左脳」、「左耳→右脳」の構図をうまく使えば、仕事や勉強の効率アップが図れそうですね!

(大山奏)