運動は身体に良く、健康の基本だということは誰もが知っていることですが、運動のおかげで頭も良くなるということは知っていますか? 運動をすれば頭が良くなるという明確な因果関係はありませんが、頭が良い人の理由は運動にあるとのこと。つまり、定期的な運動は頭脳明晰でいるために欠かせないのです。認知的な活動を刺激するものならなおさらです。
Title image remixed from forest_strider(Shutterstock).当然ながら、一日中ジムに居て精神的に追い込むのがいいと言っているのではありません。適度に運動するのが重要です。2011年発行の雑誌『遺伝子と脳と行動』に掲載された研究について、ニューヨークタイムズに載っていました。
研究者は、「定期的に運動しているネズミ」は、運動していないネズミだけでなくほかの「認知的なゲームやおもちゃを与えられたネズミ」よりも認知的な作業がよりうまくできるということを発見しました。ネズミはおもちゃが好きですが、運動をしていなければ(例えば、車輪の中で走ってグルグル回るようなもの)、実験でより良い認知的な行動をするような脳の変化は見られません。
これは人間にも当てはまるのでしょうか? この結果が人間にも当てはまると結論付けるには、まだまだ多くの研究が必要だという人もいます。しかし今後さらに研究が進んでも、人間は「行動」と「活動」によって作られていて、「行動」は知的な潜在能力や生産性や創造性と密接に関連していることを証明する証拠の一部にすぎないということです。事実、身体的な健康を損なうことはあらゆる意味で精神的な健康も損ないます。
これでジムに通う理由がまた一つ増えましたか? 定期的に運動をしていると精神衛生上もいいと感じますか? 感想やご意見などコメントにお願いします。
How Exercise Could Lead to a Better Brain | The New York Times via Hacker News
Alan Henry(原文/訳:的野裕子)