ソーシャルネットワークは世界中でも人気ですが、料理や食べ物の写真の投稿が多いのはアジアならではの傾向なのだとか。そういえば、アメリカ人の友達にも「日本人って食事する時にいつも写真撮ってるよね」と不思議がられたことがありました。日本の場合、外食はもちろんテイクアウトも内食も料理の種類が世界では類を見ないほど充実してるので、食事をきっかけにコミュニケーションしやすいというのが傾向とあるのかもしれません。
そんな状況もあって、料理写真の投稿をメインにした日本発のソーシャルネットワーキングサービスがいろいろ登場しています。いずれもアプリを使って撮影した写真をカンタンに投稿して、友達とお店の情報が共有できるというもの。それぞれ似て非なるところがあるので、ここでサービスのちがいや特徴について、カンタンに解説してみたいと思います。
Photo by Thinkstock/Getty Images.
■『SnapDish』
SnapDishは投稿写真を「手料理」というカテゴリーで分類できるのが特徴です。普段はなかなか見られない家庭料理やお弁当の写真がたくさん見られて、今日の献立やお弁当の具材を考える時のヒントにしやすくなっています。写真の加工を、クッキングと名付けてレア・ミディアム・ウェルダンの3段階とシンプルにしてるのも面白いところ。料理に関する情報は基本的なもの以外にオプションでいろいろ追加できるようになっていて、その他のソーシャルネットワークサービスとの連携も充実しています。
お気に入りボタンは「もぐもぐ」です。押すとハートのアニメーションが表示されるのがちょっとかわいいですね。
Tumblerや
Pinterestのように写真を回覧できる「リスナップ」機能があるなど、バージョンアップの度にどんどん機能が進化しているのも注目です。アプリは
iPhone版と
Android版の両方があります。
■『miil』
miilは、料理写真をよりおいしそうに加工して投稿できるのが特徴です。カメラモードにすると画面にグリッドが表示されて、その中にあるボタンを操作して色味や彩度を自在に変化できるのと、ワンタップで加工できるフィルターも用意されています。カメラロールから写真を選ぶと拡大縮小やトリミングまでできるので、料理写真家の気分を味わえたりします。お店検索情報も優れていて、投稿があったお店を探しやすく、写真を参考にしながら新しいお店を開拓できそう。お気に入りは写真も一緒にマイページにまとめて登録しておけますし、投稿する時の情報も追加しやすくなっています。外食好きには便利そう。
お気に入りボタンは『食べたい!』で、押すとハートのアニメーションが表示されるのはSnapDishと同じ。その「食べたい!」ボタンが先日200万を超えたそうで、
今月末まで記念キャンペーンを開催しています。アプリは現在
iPhone版のみで、まもなくAndroid版がリリースされる予定です。
■『Mobion Food Navi』
お店の情報共有をメインとしていて、コメントの投稿や検索、友達を増やすことをメインとしているのが特徴。クーポンアプリのような機能も持っていて、使えるお店を地図から探したりもできます。そのためか写真投稿はできるものの、他のアプリとはちがって加工は一切できず、カメラロールから写真を選んだ時にトリミングができるのみ。一方で投稿写真の検索はしやすくて、大きい画面で左右にフリックしてさくさく探せます。マイページでサムネイル表示する時も良い感じで自動的にトリミングされて、ちゃんとおいしそうに見えます。
お気に入りボタンは『行きたい!』で、ポイントとしても追加されるので、それを基準にお店やフォローする相手を探したりもできます。アプリは
iPhone版と
Android版の両方があります。
今回、アプリはiPhone版を基準に紹介しましたが、みなさんはどれが気になりましたか? 目的に合わせて、いろいろ使ってみるのもいいかもしれませんね。
(野々下裕子)