こんにちは、美容研究家の境貴子です。
新生活がスタートする4月、第一印象を少しでも良く見せるために、ブランド物の高いスーツを着たり、髪をカットしたりと、外見を綺麗に整える方は多いと思います。残念ながら、それでもなぜかパッとしない人、目を惹かない人っていますよね。そのような素敵に見えない人の共通点は「姿勢の悪さ」であることが多いです。そこで今回は、「姿勢を正して好感度をアップ」させる方法をご紹介します。
Photo by wishymom(Stephanie Wallace Photography).■後姿でその人の品格が分かる
俳優、女優、モデルなどの職種の人に会ったことのある方は、まずその姿勢の良さに驚きますよね。普段から人に見られる職業なので姿勢が良くて当然なのですが、皆が皆、生まれた時からずっと姿勢が良かったわけではないはずです。
どんなに目鼻立ちが整っていても、姿勢が悪ければ台無し。姿勢を正すにはまず、「自分が人にどう見られているのか」を意識することが最も重要になります。普段から猫背で下ばかり見て生活をしている人は、気分も落ち込み気味で、ストレスをたくさん抱えているように感じるものです。
顔が見えない後姿だからこそ、その人がどのような生活を送っているのか、背中に現れてしまうので要注意です。常日頃から「今、自分の姿はどういう状態なのだろうか」と意識して、鏡やガラスに映る自分の姿をチェックすると良いでしょう。
美しい姿勢を作るためには、骨盤のゆがみや猫背を改善させることが必要になります。以前ご紹介した「体のゆがみを緩和させるエクササイズ」を試して、不良姿勢を改善させましょう。
■ゆがみを正す3つのエクササイズ- 手の平を上に向けて組み、大きく息を吸いながら体を力いっぱい伸ばし、息を吸いきったら5秒息を止め、息を吐き、力を抜く。
- 手の平を下に向けて組み、大きく息を吸いながら体を力いっぱい伸ばし、息を吸いきったら5秒息を止め、息を吐き、力を抜く。
上記を1セットとして、3セット行いましょう。息を吸う時はお腹を膨らませるのではなく、胸を膨らませるように意識します。伸びを行うことで、胸郭(きょうかく)という胸の部分の骨を開いて、骨盤と頭蓋骨の位置を調整します。
- 脚を軽く開き、前かがみの体勢を取り、タオルを首にかけて両端をしっかり持つ。
- 首を上げ、両手でタオルを前にゆっくり引っ張った状態(床と水平になる角度)で体を起こし、5秒キープ。これを3セット行う。
頚椎(首の骨)のゆがみを緩和させ、本来の緩やかな前方にカーブを描く形に戻します。ゆがみを正すと同時に、デスクワークなどでの前傾姿勢で首にかかった負担を取り除ます。
- ひざを曲げて立て、腕は横にまっすぐ伸ばし、腰をひねるようにひざを左右に倒して、5秒キープ。
- 左右交互に5セット行う。
倒したひざをしっかり床につける、肩が床から浮かないようにすることを意識します。背骨のゆがみを正し、骨盤周りの筋肉をリラックスさせます。
さらに、座り方を少し変えるだけでもゆがみが予防できます。美しく見える座り姿になるので、おすすめです。
- 椅子に座ったまま両肩を上げ、そのまま肩を後ろに引いて落とす。
- アゴを軽く引き、腰を入れてヒップを突き出す。
椅子の高さは、ひざを90度に曲げて座ったときに、足の裏全体が床に着くように調整する。
このような正しい座り姿勢をして「キツイな」と感じる人は、普段の座り姿勢が悪い証拠なので、1日に何度かこの座り方矯正を行い、正しい姿勢を体に習慣付けると良いでしょう。
「あの人素敵だな」、「あの人は暗い印象だな」など、周りには良い姿勢の見本、悪い姿勢の見本があります。人の振り見て我が振り直せと言われるように、自分の姿と良い姿勢の見本とを照らし合わせてみるといいかもしれません。また、自分の姿勢というのはなかなかチェックしづらいものです。ご友人や家族に頼んで、普段の無防備な立ち姿や後姿を携帯カメラで写してもらい、自分の知らないクセを発見して知ることが必要です。
人はまだ内面を知らない人に対して、7割程度は外見で判断すると言われていますので、日常姿勢を意識して、パリッと素敵に見える正しい姿勢を作れるようになるといいでしょう。(境貴子)