ワインは堅苦しく難しいものだと思われがちです。しかし、実はそんなことはありません。もちろん料理の種類ごとにあう香りというものはありますが、どのみち人の味覚は一人一人で異なるのであり、ただそのときの食事にあったワインを注文するコツを知っていればいいのです。
これは思っているより簡単です。米Lifehackerではワインの専門家を呼んでワイン選びのコツを教えてもらっているので、ぜひ参考にしてください。
レストランでワインのボトルを注文するのはなかなか骨が折れる仕事です。とくにデート中であったり、グループを代表してあなたがワインを選ぶなんて時など。そんなときは米LifehackerのAdam Pash氏が提唱するテクニックが使えます。食事と一緒に、とりあえず「スパイシーレッド」を注文するのです。筆者自身もよくそうします。もしくはソムリエに頼んで、あなたが注文した食事にあうワインを選んでもらってもいいでしょう。
以下、「Wine.com」のディレクターで自身もワイン専門家であるGwendolyn Osborn氏からのアドバイスをご紹介します。

Gwendolyn氏は以下のように言っています。
ソムリエはそのためにいるのです! 彼らは自分たちがセレクトしたワインリストに誇りを持っており、ワインの選定に時間をかけています。しかし、だからと言って「どのワインを注文すべきですか?」と尋ねる必要はありません。少しだけガイドラインを示せばいいのです。「私はクリスプホワイトが好きなんですが、どれがおススメですか?」とか「カベルネ・ソーヴィニヨンが大好きなんですが、似た感じで何かほかにおススメはありますか?」のように尋ねてみましょう
またGwendolyn氏によると、どんな食事を注文するつもりかをソムリエに伝えておくとよいそうです。その上で彼らの意見を聞くのです。つまり、ソムリエにあなたがどんなワインを探しているかの感触をつかんでもらい、アドバイスをしてもらえるようにしましょう。そうすれば、より自分の好みにあったワインを楽しむことができるでしょう。
ソムリエにおまかせしてしまった場合に値段のことが気になるなら、Gwendolyn氏はソムリエにかすかなメッセージを送ればよいと言います。
メニューを立てて「これと似たようなボトルを探しています」と言いましょう。そしてワインの銘柄ではなく値段の部分を指で差します。きっとソムリエはあなたのサインを理解し、その価格帯のワインを選んでくれるはずです。
これは必ずうまくいくとは限りませんが、あからさまに値段のことを言いたくない場合は、試してみる価値がある方法です。もちろん、値段について言及しても別に間違いではありません。ソムリエだって気にはしません。
ソムリエやウェイターに、自分の好みを見つけるためにいろいろなワインを試してみたいのだと伝えましょう。そしてグラス単位で注文します。いちいちボトルで注文していたら破産してしまいます。気兼ねなくグラスで注文してください。いろいろ試して好みにあったワインを見つけましょう。一番いいのは、ソムリエにあなたが注文した食事にあったワインをいくつかアドバイスしてもらい、その中から好きなものを選びながら食事とワインのハーモニーを楽しむことです。グラスごとに違った香りを楽しみむことができ、お金の節約にもなります。
もしお気に入りのワインがあるなら、まずそのワインが注文した食事にあうかをソムリエに尋ねてみましょう。ソムリエやワインの専門家がいないお店なら、迷わずお気に入りを注文すればいいでしょう。繰り返しますが、あなたの好みが最優先なのです。好きなものを頼んでください。Gwendolynさんも言っています。
どんな食事にもあうワインもあります。「スパークリングワイン」がそうです。過小評価されていますが意外と万能選手なのです。スキッとした酸味がどんな食事にもあいます。ほかにも、「ピノ・ノワール」があります。フルーティーで、おだやかな酸味があり、ライトボディです。このワインも魚料理、肉料理のどちらにもぴったりあいます。
ワインについて自信をつけ、どんな食事にあわせてもワインを楽しめるようになるには、新しいものに挑戦してレパートリーを増やすことです。自分が無知な人に見えてしまうのではないかと心配するのではなく、あえて無知な人になってどんどん新たな挑戦を楽しんでみてください。ワインのテイスティング会や地域のワインフェスティバルに通い、ワインの製造や販売に携わる人々にいろいろ聞いてみましょう。そうこうしているうちに自分の好みもわかってきますし、今まで知らなかった香りやフレーバーを感じることができるようになるでしょう。
残念なことに、ワインは堅苦しくもったいぶったものだと思われてきました。確かにそういう側面もありますが、それは人々が勝手に作り上げた幻想でもあります。様々なブランド、銘柄、品種を楽しんでいけないわけはないのです。ワインは食事の大切な楽しみの一部です。少しの予習と少しの勇気、そしてグッドコミュニケーションがあれば、きっとうまくいくでしょう。
あなたはワインのファンですか? おススメのワインや、ワインをうまく注文するコツを知っていれば、ぜひコメント欄で教えてください。
Alan Henry(原文/訳:伊藤貴之)