ライフハッカー編集部様

自分のラップトップは、マジでアツアツです。ちょっと古いのですが、まだ捨てるには忍びなく、「熱くなっているなぁ...」と思いながら使い続けています。何かいい対策法はないでしょうか? 教えてください。

PN:燃えそうなコンピュータ(Combusting Computer)

Title image remixed from Kurhan(Shutterstock).

 コンピュータが燃えそうさんへ。

ラップトップがアツアツになるのはよくあることです。ラップトップユーザーのほとんどが、少なくとも一度や二度は経験します。狭いスペースに多くのコンピュータ部品を詰め込んでいるため、空気が十分に循環せずに熱くなってしまうのです。最近のMacBookのアルミニウムなど、熱伝導性のある素材だとなおさら熱くなります。これは必ずしもコンピュータに問題があるからというわけではありませんが、対策法はいくつかあります。

■コンピュータがオーバーヒートしていないか、監視する

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ラップトップがシャットダウンしたり、ブルースクリーンになったり、遅くなったりしたら危険信号。買い替えか修理が必要かもしれません。

Macは熱対策のビルトイン機能を搭載。温度が危険水域に達する前に、シャットダウンしてくれます。つまり予期せずシャットダウンしたら、コンピュータはオーバーヒートしていると判断できるわけです

一方、Windowsコンピュータには、このような機能は搭載されていないので、Core Temp』といったCPUモニタリングアプリをインストールするといいでしょう。ラップトップPCのマニュアルで安全な温度の上限を調べ、これよりも10度ほど低い数値を設定してください。また、このアプリでは温度が危険水域に達すると、ポップアップ表示させたりスリープモードに切り替えることも可能です。なお、パソコンのオーバーヒート対策については、ライフハッカーアーカイブ記事「パソコンをオーバーヒートさせないためにできること」で詳しく採り上げています。

■ラップトップが熱くならないようにしよう

たとえコンピュータがオーバーヒートするほどの温度に達していなくても、触って熱いならあまり良いことではありません。ラップトップを熱から守る方法としては以下のようなものがあります。

ファンをチェックして必要に応じて掃除する

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コンピュータが熱いと感じたら、コンピュータのファンに手を当ててみましょう。熱風が吹いているなら、ファンが動いている証拠。逆にあまり空気を感じないなら、ファンにホコリがたまっているか動いていないかのどちらかです。コンピュータを開けるのに抵抗がなければ、ケースのねじを外してファンをチェックしてください。


2. 暑い環境を避ける

夏になると、直射日光や高温でラップトップの熱は上がります。定期的にオーバーヒートしないコンピュータでも、華氏95度(摂氏35度)以上の気温はバッテリーを損傷させたり、ハードドライブに影響を与えたりと、問題を引き起こすことがあります。可能であれば日陰に置き、蒸し暑い場所は避けましょう


ラップデスクを使う

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ラップトップPCは、平面に置くことを想定して設計されています。底には小さなゴムの足がついていて、下にも少し空気が流れるようになっています。ひざにラップトップをのせて密着してしまうとこの空気の流れを制限してしまうので、これらの熱が足に移って「アチッ!」となってしまいます。ひざに置いて作業するよりも、ラップデスクを使うほうが良いでしょう。それほど高価なものではありません。ラップトップデスクならコンピュータが熱くならず、足をヤケドすることもありません。適切に空気が流れるので、サクサク動いてくれます。


4. ファンの速度を調整する

マシンを熱さから守るには、Windows向けの『SpeedFan』Mac OS Xの『smcFanControl』などのプログラムをインストールして、ファンの速度を調整する方法もあります。詳しくは、ライフハッカーアーカイブ記事「うるさいパソコンのファンのスピードを調整する3つの方法」をご参照ください。


5. CPUに負担をかけるプロセスに気をつける

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CPUに負担をかけるプロセスを最小限にとどめるように気をつけましょう。たとえば、Flashがあるウェブサイトを読み込むと、CPUがより激しく動作しはじめ、熱くなり、ファンが作動します。この対策としては、拡張機能「FlashBlock」などを使い、見たいときだけFlash動画をオンにするのも効果があります。また、『Handbrake』のような動画エンコーディングプログラムは、CPUに多くの負担を強いるので、デスクトップPCを使うか夜に作業したほうがいいでしょう。

明らかな理由もないのに、ファンの回る音がうるさくなってきたら、タスクマネージャを開き、CPUに負荷をかけているものがないか、調べること。Windowsマシンなら「Ctrl+Shift+Esc」で調べられますし、Macなら「アプリケーション>ユーティリティ>アクティビティモニター」で調べられます。プロセスタブをチェックし、2桁のものがあれば、恐らくそれが原因です。


ラップトップが熱くなっているにもかかわらずシャットダウンしたり問題を引き起こしている様子がないなら、熱の原因は意外にも自分の体温かもしれません。あぐらをかいてひざの上で操作するといったことは避け、カラダとラップトップPCをできるだけ離すようにしましょう。

これらのコツを参考に、快適な温度でラップトップPCを使ってあげてくださいね。お役に立てれば幸いです。

ライフハッカーより愛をこめて。

Whitson Gordon(原文/訳:松岡由希子)