編集委員のひらたです。とても寒い日が続いていますね。まわりでもインフルエンザが流行りつつあるようです。どう気をつけたものやら...と考えてみたりするのですが、そういえばまだ一度もかかったことのない私。やはり、普段通り生活するのが一番ではないかと思っています。
普段通りといえば、毎日の生活にはお金の出し入れがつきものです。あんまり褒められらたことではないと思うんですが、生活費などは基本、ドンブリ勘定でやっていました。給料は銀行振込なので、銀行の通帳の残高をみていれば、お金の増減、つまりキャッシュフローなどは見えていたのですが、それ以上でもそれ以下でもありません。家計簿をつけるなんてズボラなわたしにはムリ...とずっと思っていたのですが、そんなわたしに最近強い味方があらわれました。「OCN家計簿」です。
OCN家計簿はその名のとおり家計簿なので、「いくら」収入があって、「いつ」、「なに」に「いくら」使ったとか、そういったものを登録する機能が満載です。私は、5分でかんたん家計簿といううたい文句の機能のみを使っているので、今回はその使い方を紹介しようと思います。
OCN家計簿は、いわゆる普通の家計簿をブラウザベースで利用できるサービスです。日々どんなことにお金を使ったかなどを逐次登録したり、登録されたデータを使ってグラフにしたりすることが簡単にできます。

しかし、毎日の支出をいちいち毎日登録するなんて面倒です。ラクラクにするための秘訣は、とにかく操作しないでいいようにするということにつきると思います。そんなときに使うのが「連携機能」です。このサービスの一番のメリットは、銀行やクレジットカードの明細を自動取り込みにできる点。銀行口座の残高の増減だけでなく、収支も自動的に取り込んでくれるので、実質的に家計簿を自動化できます。登録には銀行口座とクレジットカードの会社のアカウントIDとパスワードを預けないといけないという、セキュリティ的にはちょっとビビッとくる仕様ですが、振込などには別のパスワードが必要ですし、便利さと天秤にかけた結果、登録してしまいました。
自動化するには、お金の「入」と「出」が自動的に取り込まれるようにするところがポイントです。給与が振り込まれる銀行口座を登録すれば「入」が自動的に取り込まれ、銀行からお金をおろすと「出」が登録されます。銀行口座をひとつ登録すれば、自動家計簿のできあがり。簡単でしょう?

普通に使うには、収入・支出のある銀行口座だけを全部登録してしまうのが一番てっとりばやいです。1ヶ月単位ですが、収支の推移がすっきりと見えるようになります。これでグラフや月別の収支などもすぐに見られる、ズボラ家計簿の完成。すばらしいです。わたしはこれで満足。10ヶ月ほど使っていますが、すっかり収支がわかりやすくなりました。
家族持ちの人で自分専用のおこづかい帳を作りたいという人には、おこづかい用に別の銀行口座を使って登録するのもオススメです。まず、おこづかいを自分専用の口座に入金し、必要な金額を必要なときに銀行からおろすようにすれば、出入りがはっきりします。複数の口座があったらすべて合算してくれるので、通帳だけを見るよりもずっと良いですよ。ここまでできて無料とはなかなかです。
とにかく、ズボラに管理するには手持ちの現金収支は無視してしまうのが一番だと思います。銀行からお金をおろした時点で使ってしまったも同然と考えるようにしたら、とても管理がしやすくなりました。
ちなみに、このOCN家計簿自体はちゃんと支出や収入の明細を登録したりできるのはもちろん、銀行口座だけでなくクレジットカードの明細を取り込むように連携できたり、『Zaim』というiPhoneアプリと連携して、手もとの現金収支も登録する機能もついています。でも、クレジットカードの明細などを登録するときは、銀行の口座でカード利用代金の引き落としがあったときに計算しないようにしなければならないなど、ひと手間ふた手間余分にかかります。このあたりがちょっと残念...。
「家計簿なんてつけたことがない」という方は、一度使ってみることをオススメします。はい。
(ライフハッカー[日本版]編集委員・平田大治)