こんにちは。電気代に異常な執着心を持っている、失業経験有り人事担当の田中二郎三郎です。
会社勤めをして残業をしていると、「そういえば昼も夜もほとんど会社にいるなあ、家に帰るのは寝に帰るだけだし、住民税すら払いたくないよ...」と思う方も多いのではないでしょうか。今日はそんな方に朗報な、電気代節約の方法です。しかも今回ご紹介するのは、根本的な使用量を節約するのではなく、利用方法を変えて節約する方法です。といっても、通常知られている契約アンペアを下げる、待機電力を減らすなどのありきたりの話ではありません。
Photo by Thinkstock/Getty Images.よくある「電気料金が安い夜にお湯を電気で沸かし、使うときまで貯めておく」といったCMから、深夜電力が安いという話をご存じの方は多いと思います。しかし、これらの機器を導入していない大多数の方が加入している「従量電灯」という契約では、深夜電力割引は適用されません。24時間いつ使っても同じ料金。使った分だけ支払う契約です。
通常、電気の契約を締結して通電を開始するとき、電力会社は従量電灯契約に自動的にしてしまう事が多く、その結果「従量電灯」契約が多くなります。そして、電力会社が最適と判断してくれているのだろうと、そのまま気づかずに使い続ける...。これを知って「えー、昼間ほとんどいないんだけど、夜は割引にならないのかー」と思った方、実は電力会社のホームページにこっそり載っている料金メニューがあるんです(意図的に隠しているわけではありません)。それは「時間帯割引契約」というもの。
電力会社によって多少の差はありますが、基本的に時間帯割引契約は、夜10時(11時)~朝8時(7時)までの電気料金を大幅に(7~8割引)に割り引く代わりに、その他の時間帯の電気料金をやや割高(東京電力の場合3割程度)にする契約です。つまり、昼間家にいない一人暮らしの人は、これを利用すると非常に電気代が安くなる可能性があります。私もこの契約を締結していますが、洗濯機を回す、ご飯を炊く、部屋をエアコンで暖める、映画などをみる、パソコンを使用するなどの電気を使う行為を、とにかくこの時間帯にシフトしてしまえば、自ずと電気代のコスト削減ができます。一人暮らし、夜型人間にはもってこいかも。
生活スタイルによっては、なかなかシフトできないものもありますが、そこは無理をしなくても、夜間以外の電気代が2倍になるわけではありません。そこが大きなメリットなのです。土日の昼はどうするの? という疑問に対しては少々乱暴ですが、外出しようと割り切ってしまうのも一つの手です。以下は、各地方の時間帯割引契約です。関西電力では、土日の昼も割引という天使のようなプランもあります。
北海道電力:ドリーム8
東北電力:やりくりナイト
東京電力:おトクなナイト
北陸電力:エルフナイト
中部電力:タイムプラン
関西電力:はぴeタイム
中国電力:エコノミーナイト
四国電力:得トクナイト
九州電力:よかナイト
沖縄電力:時間帯別電灯
ただし、当然気をつけなければならないポイントもあります。家にサーバーがあって24時間稼働させているといった場合には、効果が薄れるか、場合によってはマイナスに転ずる事もあります。また、基本料金が若干高いので、電気をほとんど使わないという方には不向きかもしれません。しかし、電気使用量に目を向けるだけでなく、せっかく用意されている電気契約に目を向けるのも、一つの節約の方法ではないでしょうか。
(田中二郎三郎)