電子レンジでチンするだけで、簡単に温め直しはできますが、料理の出来立ての美味しさを再現するのは意外と難しいもの。そこでこちらでは、食べ物を温め直すコツについて、まとめてみたいと思います。
Photo by Andrea Nguyen.食材は保存方法や保存期間に影響されます。食材保存の基本については、ライフハッカーアーカイブ記事「夏本番を迎える前に見直しておきたい、食材の正しい保存方法」でおさらいしてみてください。一方で、調理済みのものはどうなのでしょうか? 保存のタイムリミットとベストな保存方法について、見ていきましょう。
■残り物はどれくらいもつのか? 一般的な目安として、調理後2時間以内に真空容器に入れて冷蔵庫に保存すれば、4日程度もつそうです。食べられそうかどうかチェックするのに、臭いを嗅ぐという方法がありますが、この方法は必ずしも当てにならないので、疑わしいものは廃棄しましょう。自分の嗅覚に頼るよりは、調理日を容器にメモしておくほうが確実です。
この「4日ルール」はすべてに適用できるわけではありません。たとえば、調理済みの鶏肉や挽肉は3日がリミット。マヨネーズを使ったサンドウィッチは1日しかもちませんし、ソースを絡めたパスタは2日が限界です。それぞれの食料の保存期間は、ウェブアプリ「StillTasty」などで調べられます。
密閉した容器に保存することを徹底しつつ、「思っているほどは長くもたない」と想定して早めに食べきるのが定則。さらに、冷蔵庫での保存においては以下もポイントです。- 細菌の繁殖を遅らせるため、冷蔵庫の温度を華氏40度(摂氏約4.4度)以下に保つ。
- 冷気が均等に行き渡るよう、料理は容器に均等に入れる。
- 冷気が循環するよう、冷蔵庫にはモノを詰めすぎず、スペースを保つ。
- 忘れないよう、冷蔵庫の前側に置く。
Photo by Andrew Nash. ■出来立ての美味しさを復活させるには? 温め直すと、料理の水分が奪われてカサカサになったり、逆に水分が出てビチャビチャになって、料理の美味しさが損なわれることがあります。これを防ぐ方法としては、以下のようなものがあります。
電子レンジで温め直すときに少量の水を入れるか、湿ったペーパータオルを使うと、蒸気ができて料理の水分を逃さずに済みます。これは、あらゆる料理に活用可能。たとえば、冷ご飯は水の入った小さなマグカップと一緒に電子レンジで温めると、ご飯の再水和を助けます。また、ターキーを温め直すなら、濡れたペーパーナプキンを上にかけると、ターキーが湿り、出来立ての美味しさを味わうことが可能です。
冷えたピザはアルミホイルでフタをしてフライパンで熱すると、フタが熱を集めてトッピングを温め、残っている油がピザをカリカリにしてくれます。詳しくは、ライフハッカーアーカイブ記事「『冷めたピザ』を温めなおす時はフライパンを使うとカリカリにおいしく復活!」でどうぞ。
食べ残したスナック菓子は次第に湿ってしまうもの。電子レンジを使って湿気を飛ばせば、サクサク感が戻ります。
ターキーは乾きやすい料理ですが、蒸篭(せいろ)の中で温め直すと、ジューシーによみがえります。
パスタや米はすぐに美味しさが失われます。冷やご飯をチャーハンにするというのは、昔からの定番の残り物ハックですが、同様の方法はパスタにも応用できますよ。
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このほか、残り物の調理法としては、ライフハッカーアーカイブ記事「定番の残りモノを美味しく食べきる、6つのクッキングアイデア」もご参考まで。
Thorin Klosowski(原文/訳:松岡由希子)