iPhoneには、Word、PowerPoint、ExcelなどのOffice系アプリセットにがたくさんあります。この手のアプリは、タッチスクリーンの携帯に本当に最適化できるわけではないので、どれも完ぺきとはいえません。しかし、外出先でOffice系のファイルを開かなければならない時もあると思います。そのような時は、『QuickOffice Pro』がオススメ。ファイル共有方法がたくさんあり、Microsoft Officeとの互換性も十分、シンプルで無駄のない編集機能が魅力です。

 

1030-appdir-quickoffice-pro-hd-icon.jpg
QuickOffice Pro



■機能・特徴

  • MicrosoftのWord、Excel、PowerPointのドキュメントを作成、閲覧、編集できる。
  • パソコンからiPhoneへWi-Fiで簡単にファイル移行できる。
  • メールの添付ファイルを開くことができる(対応ファイル形式のみ)。
  • Google、Dropbox、Box、MobileMeなどのクラウドサービスに接続し、ファイルへのアクセスや移行ができる。
  • テキスト形式、色、レイアウトなど、ドキュメント内のものがすべて編集できる。
  • ドキュメントに簡単に画像が追加できる。
  • 外部モニタでプレゼンテーションを見ることができる。
  • メールやクラウドサービスでファイル共有ができる。


■特にすばらしい点

QuickOffice Proの良いところは、デスクトップのOfficeセットをiPhoneの小さなタッチスクリーンに移行させたにも関わらず、驚くほど使いやすい点です。編集に必要そうなすべての機能が幅広く豊富にそろっています。テキストを編集する時は、テキスト部分を選択すると、編集アイコンがいくつか表示されます。そのうちの一つをタップすれば、テキストの色や形式などが変更可能です。編集し終わったら、元の画面に戻るだけでその変更は保存されます。

また、ドキュメントをメールで送ったり、Wi-Fi経由でパソコンに移行したり、クラウドサービスにアップロードしたりすることが簡単に可能です。あくまでもアプリ内で直接ファイルを作成しないことを想定しているので、これらの移行方法は、iPhoneでドキュメントを取得するときに役立ちます。全体的に、QuickOffice Proはとても使い方がシンプルで機能豊富、デバイスとのファイルのやりとりも簡単です。

■改善してほしい点

少数のドキュメントを扱うだけであればたいした問題はありませんが、たくさんのドキュメントを扱うと問題が起きるかもしれません。QuickOffice Proは検索ツールがなく、ドキュメントの管理をするのに適したアプリではないでしょう。また、ユーザがバグを報告していたり、古いフォーマットのドキュメントの互換性に問題があったりしますが、米Lifehacker編集部でテストした限りにおいては、安定して機能しました。

■競合アプリ

デスクトップのiWorkの携帯版『Pages』、『Numbers』、『Keynote』(各850円)は、Appleの提供するiPhoneのOfficeセットです。これらのアプリは全体的に素晴らしく、かなり直感的に使えるように考えられていますが、これまでのAppleのOffice系ソフトに対する姿勢と同じく、そこまでスタイリッシュではありません。QuickOffice Proと比較すると、Word系ファイルの処理やExcel系ファイルの演算力は若干、パワポ系のデザインに関してはかなり劣ります。自分に合う場合は問題ないと思いますが、万人受けはしないでしょう。それに、アプリを一式そろえるとQuickOffice Proの倍の値段になります。

Documents To Go』(850円)は、Officeセット一式がそろっているだけでなく、iPadとiPhoneのバージョンがどちらも入手できます。このアプリには、QuickOffice Proには搭載されているファイルの移行・共有機能がいくつかありません。しかし、それでもかなり手堅いアプリでしょう。

テキストと表計算ドキュメントの編集だけでよい、という人なら『Documents Free』(無料)が選択肢としては悪くありません。MicrosoftのWordとExcelのフォーマットにも対応していますし、Googleドキュメントとの同期も可能です。お金を払いたくないという人は、このアプリをチェックしてみてください。

ほかにも、iPhoneのOffice系アプリならこれがオススメ! というものがあれば、ぜひともコメントで教えてください。

Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)