編集委員のひらたです。クリスマスもとっくに過ぎて、今年も残すところあとわずか。東京は日中でも10度を越えない寒い季節になってきました。まだ雪は見ていないですが、もうそろそろ降る頃かもしれませんね

さて、このライフハッカーでも何度か紹介しているのですが、私の携帯電話は、いつの間にかiPhone 4一台持ちになっています。ちょっと普通と違うのが、iPhone 4がSIMフリー機になっていることです。

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 SIMフリー機とそうでないものの違いは、わたしの理解では3つ。ひとつはテザリングが利用できること。もうひとつはシャッター音をオフにできること。そしてもうひとつは、いわゆる携帯電話が対応しているキャリアであれば、どこでも使える「選択の自由」があるというのが特徴です。

日本では、すでに3大キャリアのうち、ソフトバンクモバイルとauから最新のiPhone 4sがキャリア公式に発売されていますので、選択も何も、ドコモの回線で使うことが前提であったわけです。ただ、これまではドコモでiPhone 4/4sを利用できる料金プランの月額料金が、テザリング対応機種であることの引き換えとして、それはそれは高かったのですが、最近(というか11月から)リーズナブルなプランが始まりました。せっかくなので、実体験を元に、ドコモで使うiPhone 4/4sのおすすめプランをご紹介したいと思います。

ずばり、11月以降のおすすめのプランは2つ。ひとつは、「パケ・ホーダイダブル」。もうひとつが、わたしも契約した「タイプXiにねん+Xiパケホーダイフラット」です。これにケータイのメールを使うなら、「iモード+iモード.net」を追加すればOK。あとはプロバイダですが、当面は「moperaU+公衆無線LANサービスオプション」を追加するのをオススメします。

まず、比較のためにこれまでの料金を説明しますと、これまではFOMA基本使用料にパケ・ホーダイダブルで、9,900円+税の10,395円。この10,395円というのが、テザリング利用機種での上限だったので、毎月このパケット定額利用料を払っていました。一番安い基本料のSSバリューに各種割引を組みあわせても基本料が970円、さらにiモードにiモード.netを追加すると、なんと11,890円も払っていました。これに通話料などが上乗せされるので、結構毎月のコストがかさむわけです。

これが、11月の料金改訂でパケ・ホーダイダブルのテザリング込みの上限が、8,190円まで下がりました。この金額で計算すると9,685円になります。月々2,000円ほど安くなっていますね。

この料金をさらになんとかしたい! という人にオススメなのが、Xi契約です。Xi契約といっても、基本契約をXiにするだけで、機能や性能はいままで通り。まったく速度は早くも遅くもなりません。基本契約を「タイプXiにねん」にすると、基本利用料が780円、Xiパケ・ホーダイフラットが5,985円です。ひきつづき、iモード・メールを使う場合だと合計で7,290円。10月以前より4,600円、改訂後の料金と比べても、月々2,000円以上安くなります。

さらに、現在キャンペーン中で、来年4月30日まではパケ・ホーダイフラットの料金が4410円。ということで、なんと月々5,715円。これでテザリング料金込みですよ。すばらしいですね。

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Xiに切り替えるときに注意なのは、プロバイダ契約です。ISPによっては、3G通信のAPNは提供していても、Xiは提供していないことがあります。私はキャンペーンがあったので、この機会にmopera Uスタンダードに切り替えてしまいました。

ついでにキャンペーン適用の公衆無線LANサービスオプションもつけて、mzoneも使っています。「801.1x」の設定をすると、地下鉄の駅などのアクセスエリア内ではかなり快適になりました。キャンペーン期間内になる12月の料金は、mydocomoで見たところ、通話料込みで6,000円代に収まっています。11月の請求額のなんと半額です。見てください、このグラフ。

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Xi契約に切り替えて、「なにか落とし穴があるんではないか...」と思った方。良いところに気がつきました。Xi契約の注意点は2つ。ひとつは音声通話で、通話料金が上がっています。FOMA のときに一番高いSSバリューと同じ21円/30秒が適用されますが、いままで最低1000円分含まれていた無料通信分がまったくなくなってしまうので、音声通話をたくさんしていた人は、Xi契約にするときは要注意です。また、あとで料金を元にもどそうとしても、FOMAのバリュー契約には戻せないので、Xiに切りかえるときは、ある程度覚悟が必要です。もうひとつは通信量の制限で、7GB以上は追加料金が将来的に発生します。参考までにわたしの1ヶ月の通信量が1GB前後です。7GBってどんな使い方なのやら...。

Xiにするか、FOMAのままでいくかは、通話の料金で決めるのがいいと思います。通話をほとんどしない人はXi、通話料金が月3,000円を越えるくらいの人は、そのままFOMAのほうが安くなる可能性が高いと思います。料金表をじっと眺めてシミュレーションするといいでしょう。

ということで、ドコモでiPhone4/4sをご利用中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

ライフハッカー[日本版]編集委員・平田大治)