誰でも受信したメールにはなるべく早く返信したいはず。しかし、受信ボックスがメールで溢れていたりすると、つい返信が遅れてしまうものです。
ノースウェスタン大学のBrian Uzzi氏とStefan Wuchty氏の研究によると、何時間以内にメールに返信するかは、メールをくれた相手と自分がどれだけ親しいか、また、相手のことをどれだけ気にかけているかに直接的な相関がある、との結果が出たそうです。自分が誰からのメールにどれくらいの時間で返信しているかを見れば、どの相手が自分にとって重要な相手なのかが判断できるというわけです。
「Wired Science」のライターJonah Lehrer氏は、この研究結果について次のように解説しています。
この研究によると、被験者たちは親しい友人のメールには平均で7時間以内に返信していました。仕事関係のメールにはもう少し時間がかかり、11時間前後でした。しかし、相手のことをあまり知らない場合は、大きな違いがあります。返信するまでに平均して50時間以上かかっていたのです。言い換えれば、メールを受信してから返信ボタンを押すまでの時間を見れば、あなたが相手のことをどう感じているのかが明白になります。
もし、24時間以上経っても返信していないメールがあるなら、その相手はあなたにとってあまり重要ではない可能性があるということです。相手との関係を見直してみるべき時かもしれません。逆に、常にその日のうちに返信しているような相手なら、その人専用の受信ボックスを作るぐらいでも良いでしょう(Gmailのフィルター機能が使えますね)。
メールに関する生産性は常に課題ですが、この研究結果は、自分にとって重要な相手は誰かを判断し、そうした相手に時間を重点的に使うための方法を示唆しています。
The Science of Email | Wired
Adam Dachis(原文/訳:伊藤貴之)