マイクロソフトが発表した「Security Intelligence Report」によると、USBやネットワークに接続したときにファイルを自動的に実行する「自動実行機能」が、マルウェア感染の原因の約半数を占めているそうです。

 これらはユーザからの入力を必要とせずに感染するものなので、ユーザの過失によってコンピュータが感染するというわけではありませんが、言い換えれば、自動実行機能をオフにすることで、マルウェア感染のリスクを50%軽減できるということです。操作の手間は増えるかもしれませんが、リスク軽減の観点では、自動実行機能はオフにしたほうがいいかもしれません。

このほか、このレポートで興味深いのは、Windows XP SP3がWindows 7 SP1 64-bitシステムに比べて10倍、Windows 7 32-bitシステムの6倍多く感染していたということ。この事実を見れば、マルウェア感染のリスク軽減のために、メインPCをWindow 7にアップグレードするのも一法かもしれません。

ちなみに、自動実行機能を無効化する最もカンタンな方法は、『Disable AutoRun』や『Panda USB Vaccine』のような無料ユーティリティをダウンロードすること。また、レジストリの編集に抵抗がないなら、こちらのチュートリアル(英文記事)を参照しつつ、ご自身で設定することもできますよ。

Windows XP Has 10-Times The Infection Rate Of Windows 7 | Ghacks

JASON CHEN(原文/訳:松岡由希子)