Mac OS Xにはすばらしいシステムモニタがありますが、その代わりになるような優れたシステムモニタもたくさんあります。米Lifehacker編集部のイチオシは『MenuMeters』。Macのメニューバーからたくさんの情報が表示できて便利です。

 

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MenuMeters

■機能・特徴

  • メニューバーにCPU、ディスク、メモリ、ネットワークのデータを表示。
  • クリックするとすべての詳細なデータが見られる。
  • CPUはパーセンテージ、グラフなどで表示できる。
  • シンボルの読み書きを通してディスクアクティビティを表示し、追加のディスクデータもメニューバーのアイコンをクリックすると表示される。
  • メモリの使用状況を円グラフ、棒グラフ、履歴グラフなどで表示できる。
  • メモリがメーターで表示される。
  • ネットワークアクティビティは、スループット、1秒当たりのバイト数などでグラフ表示。
  • ネットワークアクティビティがユーザー設定毎に表示される。
  • オープンソースのアプリ。


■特にすばらしい点

MenuMetersは、邪魔にならないかつ、目につく場所にシステムデータを表示できるところがすばらしいです。CPU、ディスク、メモリ、ネットワーク、それぞれのデータは表示設定が変更でき、さまざまな方法で表示することができます。そこでは見られないかなり細かいデータが必要な時は、クリックするだけで詳細なデータが表示されます。

例えば、ディスクのデータの場合は、ディスクID(例:disk0s2)のような簡単な情報や、CPUの平均負荷などが見られ(もちろんもっとたくさんの情報を得られます)、メニューバーでシステムのおおまかな状況を把握することが可能です。また、無料のオープンソースソフトなので、ほしい機能があれば自分でカスタムすることもできます

■改善してほしい点

MenuMetersは、グラフ表示はできますが、メニューバー上ではかなり小さくなります。グラフで正確な履歴付きの詳細なデータがほしくても、メニューバーでは見られません。一般的には「今現在何が起こっているのか」という限られたデータでも十分ですが、過去データも見たい場合は、メニューバーでは十分ではないでしょう。

また、MenuMetersはメニューバーの場所を若干取ってしまいます。他のユーティリティがメニューバーに常駐している場合、メニューバーがせまくなるかもしれません。すべてを表示するにはスペースが足りず、アプリのメニューでメニューバーに常駐しているユーティリティが隠れてしまうということも...。

MenuMetersの使うスペースを減らすことはできますが、何か表示するものを一つ犠牲にすることになります(もしくは、少なくとも特定の表示情報を移動することになるので、それが見たい時はクリックしなければなりません)。この問題を解決するには、以下に挙げる競合アプリをチェックしてみてください。

■競合アプリ

Mac OS Xのユーティリティ『アクティビティモニタ』は、かなり信頼できるシステムモニタです。CPU、メモリ、ネットワーク、ディスクアクティビティ・使用量が見られる上に、すべてがタスクによって分かれています。必要に応じてタスクを強制終了することもでき、タスクがどのようになっているのか調べたり、管理したりすることも可能です。常にシステムの動きを監視する必要がなければ、ほとんどのユーザーはアクティビティモニタで十分だと思います

iStat Nano』は、ダッシュボードでシステムをモニタリングします。ダッシュボードは簡単にアクセスできる上に邪魔にならず、データを入れておくにはすばらしい場所です。ダッシュボードのウィジェットを一つ追加し、異なるデータ間を簡単に切り替えることができます。もしくは、一度に色々なデータを見たい場合は複数バージョンを追加することも可能です。

MagicanPaster』は、スティッキーのようにデスクトップにデータを置いておくタイプの『iStat Nano』と同じようなユーティリティです。少々目障りに思えますが、複数のモニタを使っているような場合は、これも一つの選択肢としていいと思いますよ。

Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)