顔で笑って、心で泣いて。

争いを避けようと、イヤなことも我慢してしまう「いい人」は、我慢しすぎることでどんなことでも許されると勘違いされ、「何をやってもいい人」になってしまうかも...。

 心理学系ブログメディア「Psychology Today」では、「効果の法則(Law of Effect)」を引用し、自分を虐待する人にやさしく接するのは、自分へのその行為が効果的だということを、相手に教えることにほかならない、と指摘しています。たとえば、自分が他人からひどい扱いを受けたとして、その人に親切に接すると、相手のひどい行動に「ご褒美」を与えてしまうことになるのです。

もちろん、目には目をということではなく、嫌なことをされたときはいつでも敵意むき出しで挑め、ということではありません。しかし、どんなときでもやさしく接すればいいというものでもないのです。他人からの行為で「イヤだな」と感じたら、それを相手に伝えることもときには大切。これによって、イヤな行為を助長することを防げます。

イヤなことをされても、相手には優しく振舞うことこそ「善」とされる風潮もありますが、よかれと思って「仏の顔」を見せることが、逆効果になることもあるようですね。

Are You Teaching People to Treat You Badly? | Psychology Today

Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)