一日中座ってばかりだと、体に負担がかかるといわれていますね。最近では、立った姿勢で使えるスタンディングデスクが流行。しかし、スタンディングデスクもまた、健康を害するリスクがあるそうです。

 米コーネル大学の人間工学チームは、スタンディングデスクにも問題があると指摘しています。循環系システムへの負荷が加わるため、頸動脈のアテローム性動脈硬化静脈瘤のリスクが高まるとか。つまり、座りっぱなしはもとより、一日中立ちっぱなしもカラダによくない、というわけです。

また、このチームでは、仕事しながらウォーキングできる「トレッドミル・デスク」は、仕事の生産性を低下させると述べています。もちろん、仕事のタイプによっても異なりますが、立ち姿勢への切り替えの準備ができていない人々にとっては、耳を傾けるべき指摘といえそうです。

コンピュータを使う仕事は座り姿勢が基本。高さ調節できる椅子に座り、下向きに傾いたキーボードを使うと、ベストな姿勢になります。20分作業したら、2分以上立ち上がりましょう。時間は厳密でなくてもいいですが、20~30分ごとに休憩をとり、数分動くことがポイントです。

また、ただつっ立っているだけでは不十分。筋肉に血液を循環させるには、動くことが重要です。激しい運動でなくとも、歩きまわる程度でOKだそうですよ。

一般的な椅子を選ぶにせよ、スタンディングデスクに切り替えるにせよ、座りっぱなしも、立ちっぱなしもNG。定期的にカラダを動かすことを心がけてくださいね。

Sitting and Standing at Work | CU Ergo

Adam Pash(原文/訳:松岡由希子)