求人に応募して不採用だった時、年齢のような「客観的事実」によって選ばれなかったのだと考えるのは簡単ですが、実はそのような些細なことが問題になることはごく稀です。

なぜ採用の段階で自分ではなく他の応募者が選ばれたのか、その要因となる「リスクファクター」はいくつかあります。今回は、そのリスクファクターとは何なのか、そしてそれにどう対処できるかを考えていきましょう

Photo by Samuel Mann.

 雑誌『Forbes』が、リクルーターであり「Unbeatable Resumes」の著者であるTony Beshara氏にインタビューしました。Beshara氏は著書の中で、いかに年齢やその他の特定要因が雇用に関係ないかを書いています

50歳以上の人は、自分の年齢が50歳を超えているから雇用されないのだと考えます。身長が低い人は、自分が背が低いから雇用されないのだと考えます。人は、自分がどんな人間かということが雇用に関係していると考えてしまうものなのです。

しかし、雇用者が求めているのは「仕事を今すぐできるか」、「そこに大きなリスクはないか」ということであり、ほとんどの応募者はそれをリスクだとは考えません。

会社が人を雇おうとする時にリスクとなるのは、応募者がすでに大きな仕事を持っているとか、6ヶ月休職したことがあるとか、3年で3つ仕事が変わっているといったことなどです。リスクには年齢も含まれますが、年齢の数字だけが問題という訳ではないのです。

年を取っているか若いか、もしくは中途半端な年齢かにも関係なく、あなたが今までやってきた仕事・職歴が失業の原因となるリスクになりえるのです。ですから、もし面接までこぎつけることができたら、このリスクを将来の雇用者の想像に任せるのではなく、実際にリスクについて話し合うようにしましょう

しばらく失業中だった人は、自分の置かれた状況や現状は悪くないということを簡潔に説明してみてください。たとえば、自分に合う仕事を見つけるのにここまで時間がかかったのは、「自分が将来的にも愛せる仕事を求めているからだ」と素直に言ってみましょう。また、現在大きな仕事と十分な報酬をもらっているのであれば、「待遇のいい仕事ではなく、自分が本当にやりたい仕事を探している」と言ってみましょう。

リスクファクターに対してきちんと考えることができれば、雇用者が一般的にリスクとみなすものに対しても前向きに捉えることができるでしょう。

Want an Unbeatable Résumé? Read These Tips from a Top Recruiter. | Forbes via The Consumerist

Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)