こんにちは、美容研究家の境貴子です。
日頃強いストレスに晒されている方は、あえて泣く時間を作るといいそうです。泣いている時はリラックスを促す副交感神経が働くので、ストレスから解放されてリラックスした状態になります。しかし、泣きすぎて翌日にひびくほどまぶたが腫れたりすると、困りますよね? 今日はそのような時に有効な応急処置をご紹介します。
■泣き過ぎた時のまぶたのむくみケア~温冷療法~
準備するもの
- フェイスタオル2枚
- 保冷剤
- ホットタオルを作る:水に湿らせて軽くしぼった後、電子レンジで温めます(やけどに注意)。
- アイスタオルを作る:凍った保冷剤をタオルでくるみます。
- 血行を促進させる:ホットタオルとアイスタオルを2~3分おきに交互にまぶたにあてます。ホットタオルの後は、まぶたを縦に小さくつまむ(溜まった水分を散らすように)マッサージも併せて行うと、より効果的です。
泣いてまぶたが腫れてしまうのは、涙を拭く時にこすってしまう事が原因で、泣く事自体では実はそれほどまぶたは腫れません。泣いてまぶたの皮膚の下の毛細血管が傷つけられ、組織液がしみ出してきて溜まり、腫れるのです。普段この組織液は血液の中に含まれており、リンパ管で吸収されているのですが、傷つけられた部位を治そうとたくさん出てきてしまいます。まさに治癒力の表れです。したがって、女優さんが静かに泣く演技の時のような、ツーっと涙が流れる泣き方であれば、まぶたは腫れません。
以前まで、私はハンカチで涙をゴシゴシ拭いたり、まぶたを強めに押さえたりしていましたが、このメカニズムを知って以来、流れ落ちた涙だけそっと拭う事にしています。これだけでも翌日の腫れは半減しますよ。腫れない程度に上手に涙とつきあって、ストレス解消の「泣く」を続けてもらえたらと思います。
最後に、泣きたくないのに涙が出てしまう時の対処法をご紹介します。これは、理性より感性を優先させる女性に向いている方法です。「泣く→目が腫れる」と意識しましょう。明朝、腫れぼったい目になりたくないな...と思うだけで、美意識の高い女性ほど、突然涙が止まります。どんな場面でも自分を美しく見せたいと願う、女心が働いているのかもしれませんね。
(境貴子)
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