ヒトは、誰しも完璧ではありませんし、人生には不確実なことが往々にしてあるものです。Brene Brown博士は、TEDカンファレンスのスピーチで、「ヒトは脆さと曖昧さを認めずして、本当に求めるものを手に入れることはできない」と説いています。
Brown博士の研究によって、愛情や絆、幸福、成功を受けるに値する人には、共通する考え方があることがわかりました。
それはずばり、傷つきやすいものこそ、これをよりよく美しくさせることができると信じ、わからないものは恐ろしくもあるが、ワクワクする大切なものであるという考え方です。また、彼らはためらわず「愛している」と先に言うことができ、保証がなくても行動できます。結果を恐れていないわけではないものの、報いが得られる可能性があるから、リスクを冒す価値があると考えているのです。
これまでにも、「成り行きにまかせ」、「自分らしくあれ」、「愛されたいなら、愛せ」といった言葉を耳にしたことがあると思いますが、感情的すぎて真に受けるに値しないと感じていた方も多いかもしれません。確かにいささか感傷的にも思えますが、これらはBrown博士の長年の研究から明らかになった事実だそうです。「自分はけして完璧ではないけれど、愛と絆の価値がある」ということを認めましょう。
脆さのある自分、不確実な未来を、そのまま受け入れることこそ、より楽しく、幸せな人生に向かう第一歩かもしれませんね。完璧さに囚われない自分づくりのヒントとしては、ライフハッカーアーカイブ記事「『完璧さ=幸せ』ではないことを証明するエクササイズ」も参考にしてみてください。
Brene Brown: The Power of Vulnerability | TED
Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)