背筋を伸ばすと、体だけでなく気持ちも幾分シャキッとします。これと同じように、肉体的にも精神的にも辛いことを乗り越えたい時には、体の動きを変えるとストレスが軽減される、という研究結果があるようです。

Photo by Marion Doss.

 医療系の情報サイト「Medical News Today」では、体を大きく開く事でストレスが軽減されると、いくつかの研究を元に言っています。

実験社会心理学の雑誌に載っていた「これをやると(もしくは相手にそれをやられると)傷つく」という研究では、人間は単純に力強いポーズをすると、より力強くなったように感じ、より苦痛に耐えることができたり、苦痛をコントロールすることができるということが分かりました。最も力強いポーズをした人は、中立的なポーズや服従するような姿勢をした人よりも、より大きな苦痛を簡単にコントロールすることができたのです。

逆に、弱々しいポーズをした人は、耐えられる苦痛のしきい値が低かったそうです。つまり、肉体的にも精神的にも辛いことがあった時は、ちょっと強気に、あごをクッと上向きにすれば、文字通り気持ちも上向きになれます。

過去記事「気合いを入れたい時は『仁王立ち』するといい!?」と同じく、行動を変えることで気持ちは変えられるということのようです。「形から入る」というのは、あながち間違ったことではないようです。

The Link Between Posture, Effectiveness and Pain Tolerance | MedicalNewsToday

Melanie Pinola(原文/訳:的野裕子)