いつの世でも恋人との別れはつらいもの。悲しいメロディをMP3で聴きたくもなります。さらに厄介なことに、テクノロジーの進歩に伴って、破局はどんどんややこしいものになってきています。破局後のFacebookの扱い、メールやテキストメッセージでの別れにはどう対処したらいいのでしょうか?
米lifehackerでは、恋愛記事やコラムの著者にインタビューを行いました。なお、原文では「ex」と表示してあるものを、ここでは「元恋人」としていますが、「元配偶者」も含まれています。
Original illustration by Robert Grossman.
「話がある」は、決していい話があるときには使わないフレーズで、「別れたい」といったことを意味している可能性があります。返信はしない方がいいでしょう。中高生はテキストメッセージで破局したりするものですが、大人ならば「今から電話する」、もしくは「電話して」とテキストを送ったあとに、ちゃんと話した方がいいです。テキストよりは痛みを感じる方法ですが、大人なら正面から受け止めましょう。
破局後すぐに、つきあっている人がいるかというステイタスを「独身」に変えるよりは、まずはステイタスを非公開にすることをお勧めします。しばらくそうしておいて、自分でそのプライバシー設定を変えたくなったときに、「バツイチ」なり「恋人募集中」なりを公開しましょう。
かつてのラブラブ写真が詰まったファイルも、今や悪夢のデータになってしまいました。一気に削除するか、残しておくか、どうしましょう...。おすすめは、まとめて外付けのハードドライブへコピーする方法です。そして、そのHDDがタイムカプセルとなり、何年か経って引き出しの奥から発見されたときには、いい思い出になっている? かもしれません。
自分のコンピュータに入っていたラブラブ写真は、上記のようにタイムカプセルに入れればいいですが、Facebookで公開してタグづけしてあり、友人たちの「とってもお似合いの二人ですね!」なんてコメントがついた画像はやっかいですよね...。これも、ステイタスのときと同様に、恋人との写真が入ったアルバムを非公開にしましょう。ただ、そうすることによって、非公開項目が増えて、あなたの「外向きの顔」がごっそりなくなってしまう可能性もあります。
また、ラブラブ画像があなたのものだったら、友人がタグしたものを外すことができるので、地道な作業ではありますが、ひとつひとつ外して行くという方法もあります。しかし、数があまりに多くてタグ外しの作業がつらいのなら、「過去は過去でそのまま置いておくべし」というのもありかもしれません。
まれに別れても良い友達のまま、というケースがありますが、破局の翌日から他の友達と一緒という関係にはまずなれないでしょう。無理に友達を装っても、傷つけ合ってしまうだけかもしれません。しかし、すぱっとリストから外してしまうと、「この人お友達じゃないですか?」なんてサジェスチョンが来て、心を痛めてしまうケースも考えられます。よって、ここでも曖昧なステップを一つ。削除もブロックもせずに、ただ元恋人を表示しない設定にしましょう。
メールやテキストメッセージは、Facebookの画像の場合と同じように考えがちですが、実は違います。なぜなら、メッセージは写真よりもプライベートで親密なものだからです。だからこそ、削除することをお勧めします。しばらくは、復縁を望みつつとっておいてもいいかもしれませんが、1ヶ月ぐらいしたら、元恋人の名前で受信箱を検索して、恋人と直接交わしたメールだけでなく、友人とのメールで恋人の名前が出てきたものまで含めて、一気に削除するという人もいます。
これはその恋人と別れてなくても、翌朝になって「やっちゃった!」と後悔するケースですよね。それを防ぐためには、元恋人の連絡先を消してしまうのも一つの方法です。しかし、どうしても思い切れないときには、連絡先の名前の欄を「かけちゃダメ」「出ちゃダメ」「NO」と書き換えたり、昔同級生だったけれど、あか抜けない人で一度もしゃべったことがなく、これから二度と会うことがなさそうな人の名前に変えるなどの、手の込んだトリックをする人もいるようです。
もし、派生的な出会いで知り合った人たちと、元恋人抜きでも親しくなっているとしたら、関係を切ることはないでしょう。しかし、彼や彼女の友人だからと、Facebookのお友達リクエストを受けただけで、実はそんなに仲がいいわけではない人であれば、破局とともに関係を切った方がいいかもしれません。そうでなければ、その人たちから元恋人の情報もひっきりなしに入ってきてしまうからです。
もう十分泣いて、古い画像やメールの処理も終わり、吹っ切れたような気がしてきました。そうすると、とりあえずリバウンドを求めたくなるかもしれません。デジタル世代であれば、バーに行って声をかけたり、かけられたりという方法よりも、クレイグズリストをあたったり、何代か前の恋人にメールしたりしてしまうかもしれませんね。くれぐれも、自己責任でお願いします。
完全に気持ちを切り替えることができてからです。それまでの間は、上記のように元恋人やその周辺の友人たちをブロックしたり、表示しないようにしたりして様子を見てください。もし、あなたが振られた方で、相手からブロックされた側だったら、あきらめがつくまでしばらく時間がかかることでしょう。
これは容易に想像できることですが、別れがあっさりしていれば、次のステップは比較的簡単で、ドロドロしていればいるほど、次の恋愛へ気持ちが向きにくいものです。「話がある」と言われた時にはあまり余裕はないかもしれませんが、次にスムーズに進むためには、後腐れなくお別れできる道を探ることも、必要かもしれませんね。
Sam Biddle(原文/訳:山内純子)